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更新日： 2024年7月5日
欧州ではトップの経済大国ドイツの悩みの種とは
ドイツといえばヨーロッパ最大の経済大国です。
世界有数の先進工業国であるとともに貿易大国として知られ、２０２３年のＧＤＰ（国内総生産）はアメリカ、中国に次ぐ経済規模の日本を上回る世界第３位に躍進しました。
ドイツの歴史と経済
ドイツの歴史を遡ると第二次世界大戦後の敗戦で東西に分割されたものの、西ドイツが脅威的な経済成長を実現。その後、冷戦の終結にともなう東西ドイツ統合により、東ドイツ側の遅れた経済・社会事情が足枷（あしかせ）となって低迷を余儀なくされました。しかし、１９９０年代半ばには回復し、欧州経済の牽引役として存在感を発揮してきたのです。
ドイツ経済は技術力と効率のよさが武器
ドイツの強みは２つあります。ひとつは古来のマイスター（徒弟制度）に由来する高度な技術力。モノづくりに関して右に出る者はいません。もうひとつは生産効率の高さで、この点が日本との決定的な差であるともいわれています。
そんなドイツの経済は、近年までＥＵ（欧州連合）で一人勝ち状態でした。ところが、地政学的なリスクを２つも抱えることになってしまったのです。
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