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北欧のハイテク大国フィンランドを支えている、北部の最大都市オウル 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年9月9日

北欧のハイテク大国フィンランドを支えている、北部の最大都市オウル

北欧のフィンランドは国土の7割以上が森林で、古くから紙・パルプ産業が盛んでした。
しかし近年は、IT産業を中心とするハイテク分野を経済の柱のひとつにしています。
携帯電話端末メーカーとして一世を風靡したノキアも、同国発祥の企業です。

フィンランドのIT産業と北部最大都市オウル

なぜ、フィンランドはIT産業で成功したのでしょうか。その背景には北欧独自の地理的条件がありました。

北欧ではオーロラが発生します。北緯65〜70度のオーロラベルトで観測することができ、多くの観光客が集まります。そのオーロラベルトの近くにあるのが北部最大の都市オウルです。

フィンランド・オウルのオーロラとノキアの縁

街の郊外に位置するオウル大学はオーロラの電離層の研究で先行してきた大学で、無線工学に強いことで知られています。企業との産学連携も推進しており、電子通信関連企業の集積を目指すテクノポリス構想の立ち上げにともない、ノキアなどが研究拠点を置くことになりました。

その環境のもとで開発に尽力した結果、ノキアは世界の携帯電話市場で存在感を高めることになったのです。オウルもノキアの企業城下町として大きく発展しました。

こうしてみると、フィンランドが誇る通信機器メーカーのルーツはオーロラにあると言っても過言ではないでしょう。

フィンランド・オウルのオーロラとノキアの縁
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