更新日: 2024年9月19日
インド経済を牽引するIT産業の成長を促進したのは?
インドは広大な国土と人口を擁する大国です。
人口に至っては2023年に14億2860万人に達し、中国を上回って世界一になりました。
その人口を原動力に経済も成長を続けており、GDP(国内総生産)はイギリスやフランスを上回る世界第5位。
2027年には日本やドイツを抜いて第3位の経済大国になると予想されています。
そんなインドの経済成長を促進した要因に迫ります。
インドのIT産業は2027年には日本を抜く!
インド経済の牽引役としては自動車や石油製品などが挙げられますが、20世紀末から急成長したのがIT産業です。「インドのシリコンバレー」といわれる南部の高原都市ベンガルールを中心に大きく発展しました。
インドでIT産業が発展した理由
インドでIT産業が発展した理由は、いくつか指摘されています。
たとえば数学に強い国民性。古代インドで「0」が発見されたことからわかるように、インド人は数学に強いといわれ、理数系の人材が豊富。超難関のインド工科大学(IIT)からは、グーグルのCEOスンダル・ピチャイ氏などの優秀な人材が多数輩出されています。
また、インドはイギリスの植民地時代が長く、多言語国家ながら英語が準公用語として使われているため、IT産業が勃興したアメリカなどに留学・就職しやすいこともプラスに作用しています。カースト制度の影響も見逃せません。身分が厳格に決められているカースト制度では、原則として代々の職業を受け継がなくてはなりません。しかし、新しい仕事であるIT産業は規定の枠外に置かれているため、出身カーストに関係なく、誰でも努力次第で自身の運命を切り開けるのです。
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