更新日: 2024年7月1日
沖縄に多数の米軍基地を置いている理由とは?
アメリカは日本各地に米軍の軍事施設を置いています。
最も多いのは沖縄で、131ヵ所中31ヵ所、全体の約4割を沖縄に設けています。
このように米軍基地が沖縄に集中していることから、地政学的優位性を活かしたアメリカの戦略がみえてきます。
沖縄と米軍基地
1972年、沖縄は日本に返還されました。しかし、その後も普天間(ふてんま)基地、嘉手納(かでな)基地などへの米軍の駐留が続きました。冷戦時代の沖縄は、ソ連や中国などの共産主義勢力に対抗する最前線基地といった意味で重視されていたのです。
沖縄の重要性は、冷戦が終わった現在も変わっていません。中国が海洋進出の野望を露わにしたことにより、むしろ以前より重要なものになっています。
沖縄は東アジア安定の要
中国の艦隊が東シナ海から太平洋に出る場合、沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を抜けるルートが最短になります。しかし現状では、南西諸島から台湾につながる島々が〝蓋〞の役割をしているうえ、沖縄に米軍基地があることによって、中国の艦隊は自由な航行を妨げられてしまうのです。
また日米安保体制においては、在日米軍が日本の防衛を担うことになっています。そのため、朝鮮半島や台湾で有事があった際に、すぐ現地へ派兵できる沖縄の米軍基地の存在意義は極めて大きなものになります。
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