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中国が狙う、食糧輸出による世界への影響力拡大 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年10月8日

中国が狙う、食糧輸出による世界への影響力拡大

エネルギー資源を武器化しているロシアに対し、食糧資源を武器にした戦略を展開している国が中国です。
大量に集めた食糧を途上国に支援することで、世界への影響力拡大を狙っています。

食糧を輸出する中国は世界一の農業大国

ランドパワーの国は食糧生産能力が高く、とくに広大な国土を有する中国の食糧生産能力は世界屈指です。2018年における中国の農業生産額は112兆円で世界一。日本の9兆円に比べると雲泥の差です。カロリーベースの食料自給率をみても日本の38%に対し、中国は100%です。

生産量は高いが、食糧を海外から輸入する中国

これほど生産量が高いにもかかわらず、中国は穀物を中心とした大量の食糧を海外から輸入しています。米、小麦、トウモロコシの三大穀物をほとんど自給できていながら、世界備蓄量の半分が中国に集まっていると推計されているのです。

それらの食糧は一帯一路構想の一帯(陸のシルクロード)を形成するルート、すなわち中国・モンゴル・ロシア経済回廊や中国・パキスタン経済回廊などを通じて輸入されてきます。2020年には武漢とウクライナのキーウを結ぶ貨物列車が運行され、ウクライナ産の穀物が入ってくることになりました。

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