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トルコの全方位外交! 中立の立場から外交を展開 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年6月27日

トルコの全方位外交! 中立の立場から外交を展開

東西世界の結節点に位置するトルコ。
この国ほど地政学的な特異性をもつ国はないかもしれません。
欧米ともロシアとも接点を保ち、中立の立場から外交を展開するトルコの特異な立ち位置とは、どのようなものなのでしょう。

全方位外交を展開するトルコは地政学的な特徴の強い国

トルコの主要な国土であるアナトリア半島はアジアとヨーロッパに接しており、内海であるマルマラ海は北の黒海とボスポラス海峡で結ばれ、南はエーゲ海とダーダネルス海峡でつながっています。2つの海峡は世界に十数ヵ所といわれるチョークポイントにあたり、たとえばロシアの黒海艦隊が地中海に南下しようとした場合、ここを抜けなければなりません。

このようにトルコは地政学上の重要地点であることから、西側諸国は冷戦時代に「社会主義の防波堤」と位置づけ、イスラム教徒が多数派の国であるにもかかわらず、NATO(北大西洋条約機構)に組み込みました。

しかし、トルコはオスマン帝国の衰退期に国土を侵食した欧米諸国や、国境を接して何度も交戦してきたロシアを本気で〝信用〞していません。双方を天秤にかけながら、したたかな全方位外交を展開しているのです。

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