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パイプラインによってエネルギー資源の武器化を戦略とした大国ロシア 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年9月19日

パイプラインによってエネルギー資源の武器化を戦略とした大国ロシア

ロシアは2020年における天然ガス産出量、原油生産量とも世界第2位の資源大国です。
中東の石油大国になぞらえ、「北のサウジアラビア」といわれることさえあります。
近年のロシアは、その豊富なエネルギー資源を〝武器〞にするという外交戦略を展開し、影響力を高めてきました。

ソ連は軍事力、ロシアはパイプラインが資源

冷戦時代のソ連は、圧倒的な軍事力をもって周囲の共産主義国を従え、アメリカ率いる西側の自由主義陣営に対抗していました。そしてアメリカと核開発競争を繰り広げ、1980年代半ばのピーク時には核弾頭の備蓄量が4万発を超えていたとみられています。

しかし、東側陣営の共産主義体制は失敗し、盟主たるソ連は1991年に崩壊してしまいます。後継国のロシアに資本主義が導入されますが、経済は停滞したままで、うまくはいきませんでした。

そうしたなか、2000年にロシアの大統領になったプーチンは超大国ロシアの復活を掲げ、強権を発動。広大な国土に埋蔵されている原油や天然ガスに目をつけ、その武器化を進めたのです。

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