更新日: 2024年6月17日
恵果阿闍梨から密教の全てを伝授され後継者、空海~恵果阿闍梨との出会いから別れまで
密教の大日経を学びに中国へ渡った空海。恵果阿闍梨こそが、知りたかったこと全てを授けてくれる師でした。恵果阿闍梨を訪ねた空海は、全集中で密教を学んでいきました。
目次
空海が恵果阿闍梨と出合うきっかけ
空海が入唐した年の804年、醴泉寺には金剛界(こんごうかい)の大曼荼羅(だいまんだら)が建立され、祈雨(きう)の修法が行われています。これらに携わったのが、後に空海の師匠となる青龍寺(せいりゅうじ)の恵果阿闍梨(けいかあじゃり)です。
804年の時点ですでに空海が梵語を学んでいた般若三蔵(はんにゃさんぞう)は醴泉寺に滞在していたので、恵果阿闍梨とは見知った仲だったのでしょう。般若三蔵が恵果阿闍梨に「密教の習得を希望している留学僧がいる」と空海を推薦した可能性はあります。また醴泉寺では恵果阿闍梨の弟子・義智が学んでおり、恵果阿闍梨も弟子を通して空海について聞いていたとみられています。このような人同士のつながりが、空海と青龍寺を結びつけたようです。
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