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脱原発から原発回帰へ! 二転三転する世界の原発事情 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年6月27日

脱原発から原発回帰へ! 二転三転する世界の原発事情

世界の発電状況を地図でみると、多くの国で原子力発電が行われていることに気づきます。
地政学リスクの高まりにともない、二転三転する世界の原発事情とは?

脱原発か原発回帰か? 原発をめぐって揺れる世界

2022年12月現在、運転中の原発はアメリカが95基でトップ、第2位が56基のフランス、第3位が53基の中国、第4位が34基のロシア、第5位が24基の韓国と続きます

世界の主要国は二酸化炭素排出量の少ない原発を、地球温暖化対策に有効なクリーンエネルギーとして推進してきました。しかし2011年3月、東日本大震災にともなう福島第一原発の事故が起こると、脱原発の流れが加速。原発の新規建設に慎重な姿勢をとる国が増えました。

ところが、それから10年以上の歳月が過ぎた今、再び原発を推進する国が増えてきています。脱原発から原発回帰へと流れが変わったのです。

主な国の原子力発電所数

基数:2011年1月→2022年12月
( ):総発電力に占める原子力の割

世界合計:436基 → 411基

アメリカ:104基 → 95基(19.7%)
原発の基数が最も多い国。原発発電量も最も多い。

日本:54基→33基(6.9%)
地震大国であり、福島第一原発の事故後、脱原発に向かうも、再び原発推進へと方向転換しはじめた。

韓国:20基→24基(29.6%)

中国:13基→53基(4.9%)
経済成長とともに原発が急増。2020年に原発発電量が世界第2位になった。

インド:19基→22基(3.3%)
中国同様、経済成長にともない原発を増やしている。新規計画も多い。

ロシア:28基→34基(20.6%)

ドイツ:17基→6基(11.3%)
早くから脱原発を推進し、2023年にすべて停止させた。

フランス:58基→56基(70.6%)
世界屈指の原発大国。主要電力が原発になっており、原発依存度は世界一高い。

イギリス:19基→15基(14.5%)

出所:資源エネルギー庁、国際原子力機関

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