更新日: 2024年6月27日
北朝鮮が核・ミサイル開発を続けるのは、リムランドという地政学的理由があるからか?
最近、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、かつてない頻度でミサイル発射を繰り返しています。
2022年には少なくとも59発の弾道ミサイルが発射され、日本のJアラート(全国瞬時警報システム)を何度も発動させました。
その頻度は2023-2024年も落ちることなく、周辺国を震え上がらせています。
止まらない北朝鮮の核・ミサイル開発
歴史を振り返ると、北朝鮮は国際社会に絶えず脅威を与え続けてきました。
第二次世界大戦後、ソ連の影響下で朝鮮半島の北側に建国された北朝鮮は、アメリカの後押しで南側に成立した韓国(大韓民国)へ1950年に軍事侵攻し、朝鮮戦争を戦います。3年後、北緯38度線を境に休戦協定が結ばれますが、半島は南北分断状態が続くことになりました。
その後、北朝鮮は1968年の韓国大統領官邸(青瓦台:せいがだい)襲撃未遂事件、1970〜80年代の日本人拉致事件、1987年の大韓航空機爆破事件など、工作員によるテロ事件を引き起こします。
一方で、弾道ミサイルの開発に力を注ぎ、ノドン、テポドン、ムスダンなどを次々に開発。2010年代にはアメリカまで射程に収める火星シリーズを保有するに至ります。さらに1990年代から核開発も推進しており、2006年には最初の核実験に成功しました。核兵器と弾道ミサイルの組み合わせは国際社会にとってあまりに大きな脅威であり、北朝鮮はアジアの地政学リスクとして認識されることになるのです。
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