更新日: 2024年1月14日
千葉の地形形成の原動力!房総沖のプレート3重点とは?
全体的に標高は高くありませんが、北から南へいくほど起伏に富んだ丘陵地帯が広がる千葉県。
地形形成には、プレート運動が大きく関与しているようです。
千葉の地形と特徴
千葉県の地形は、房総半島南部の安房丘陵(あわきゅうりょう)や上総丘陵(かずさきゅうりょう)、房総半島北部の下総台地(しもうさだいち)のほか、江戸川の東岸や九十九里に広がる平地(低地)に分けられます。
また、房総半島の沿岸部や丘陵地帯には、約6000年前からの海面変動や大地震により隆起した段丘などの地形が各所に見られます。千葉県の平均海抜高度は49mと全国最低ですが、南部が高く北部ほど低い特徴があります。
千葉の地形:銚子半島
銚子には千葉県最古、中生代ジュラ紀~白亜紀の地層がむき出しになっています。犬吠埼灯台下の地層は、「犬吠埼の白亜紀浅海堆積物」として国の天然記念物に指定されています。
千葉の地形:九十九里浜
北は刑部岬(旭市)から南は太東岬(いすみ市)へ至る、全長約66㎞の海岸。南北両端の岬(台地)が波に削られ、それが砂浜の元になりました。近年、砂浜の減少が著しくなっています。
千葉の地層:地磁気逆転地層(チバニアン)
養老川河岸(市原市田淵)の地層を分析した結果、直近の地磁気逆転が定説よりも1万年遅い約77万年前と判明。その地層が、更新世の前・中期を分ける目印であり、地質年代「チバニアン」が認められるかに注目が集まっています。
千葉の地形:南房総の海岸段丘
房総半島南部、千倉~館山にかけて発達する海岸段丘。高位から順に沼Ⅰ~ Ⅳ面に大別されます。巨大地震にともなう隆起によって形成されたもので、沼Ⅳ面は元禄地震によるものです。
千葉の地形:富津岬
東京湾へ突き出た約5㎞の細長い岬。小糸川河口から先端までの砂州と三角形状の沖積平野からなります。小糸川が運んできた土砂と海流、隆起などにより形成されました。
千葉の地形:埋立地 (人工地形)
千葉の沿岸部では、東京湾岸の三角州や砂浜海岸を埋め立てて人工海岸が造成されてきました。舞浜付近はかつて旧江戸川左岸の三角州でした。
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