更新日: 2024年6月13日
シーパワーを高めるために重要シーレーンを押さえる方法とは?
アメリカ海軍のマハンが「海を制するものは世界を制する」と唱えたように、現在のランドパワーを象徴する中国は積極的に海洋進出を図り、シーパワー獲得の動きを活発化させています。
そのシーパワーの基礎となるのがシーレーンです。
海の関所、シーレーン
シーレーンとは、その国の安全や経済活動を維持するうえで重視される海上交通路のこと。日本の場合、石油輸入の約9割を頼る中東からのタンカー航路が最も重要なシーレーンになります。ここが航行不能になれば、日本は国家存亡の危機に陥るのです。
シーレーンのチョークポイント
そしてシーレーンには、チョークポイントと呼ばれる要衝があります。チョーク(choke)とは「むせさせる」という意味。つまり、ここを押さえれば国家が〝窒息〞するため、海をめぐる勢力争いで優位に立つことができるのです。重要なチョークポイントは世界各地10ヵ所ほど存在し、日本のシーレーンにはペルシャ湾の出口のホルムズ海峡、インド洋から南シナ海に抜けるマラッカ海峡、台湾とフィリピンの間のバシー海峡があります。
そのほか、シーレーンの要衝のチョークポイントとして、スエズ運河、ホルムズ海峡、マラッカ海峡、パナマ運河などがとくに重要とされています。
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