更新日: 2024年7月10日
仏教、ヒンドゥー教、イスラーム教~中東・アジアの宗教
「砂漠の宗教」と呼ばれるイスラーム教はアラビア半島、仏教とヒンドゥー教はインドで生まれ、世界宗教となりました。
イスラーム帝国は中東のみならず一時はヨーロッパにまで版図を広げ、文明をリードしましたが、近世にはヨーロッパの侵攻に悩まされることになりました。
目次
ブッタの教えによって生また仏教(紀元前500年)アジア各国で信仰される世界宗教の一つ
仏教成立のポイント
ポイント1.ブッダの死後、大乗仏教と上座部仏教という2つの流れが生まれる
ポイント2.仏教はバラモン教の身分制度を否定する形で生まれた
ポイント3.インドの仏教は廃れたが、アジア各地に広がり、世界宗教に発展していく
ブッタは身分制度を否定し支持を集めた
古来インドではカースト制度という身分制度で知られるバラモン教が広く浸透していました。しかし前5世紀頃、バラモン教を否定する形で新しい宗教が誕生します。仏教です。
北インドのシャカ族の王子ゴウタマ・シッダールタ(ブッダ)は、人間はみな平等で、修行によって苦を克服できると説きました。この教えが支持を集め、仏教教団が成立。ブッダの死後、民衆救済に目を向けた大乗(だいじょう)仏教と、自身の修行を重視する上座部(じょうざぶ)仏教という流れが生まれました。
前3世紀にはマウリヤ朝のアショーカ王が仏法(ぶっぽう)政治を行ない、インド統一を実現しています。その後、インドではヒンドゥー教が支持を得て、仏教は吸収されてしまいましたが、東南アジア、中国、日本などに伝わり、篤(あつ)く信仰されることになったのです。
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