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まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年6月10日

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空海が持ち帰った曼荼羅~密教の教えを視覚的に表現する両界曼荼羅は、二つで表裏一体の真理を表す

空海は唐から帰国する際、朝廷専属の画家に新造を依頼した曼荼羅(まんだら)を日本に持ち帰っています。大宇宙の本質を表す曼荼羅は、2種類あります。

表裏一体の世界を表す2種類の曼荼羅

密教を経典や注釈書だけで理解するのは困難なため、大宇宙の本質を仏の配置で表現した曼荼羅(まんだら)で把握するのが、基本となっています。

曼荼羅には、表裏一体の世界を表す2種類の曼荼羅があります。曼荼羅とは密教の教えを視覚的に表現したものです。空海が経典とともに唐から持ち帰ったもので、御請来目録(ごしょうらいもくろく)では「密教の教えは非常に奥深く、文章で伝えるのは難しい。このため図画(曼荼羅)を用いて、まだ悟りを開いていない人たちに開示するのだ」と説明しています。

真理の表裏を表す二つの曼荼羅

曼荼羅は大宇宙の本質を仏の配置で表現した「複数の仏の集合図」であり、密教の仏は全て曼荼羅の中に描かれています。大日経(だいにちきょう)を基に描かれた「胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)」と、金剛頂経(こんごうちょうぎょう)を基に描かれた「金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)」がありますが、この世界は二つで一つ。真理の表裏を表しており、本来一つであるという思想から「両部不二(りょうぶふに)」と呼ばれています。胎蔵界曼荼羅は東を上、金剛界曼荼羅は西を上に描かれています。

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※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。

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