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「リヨン」がある『オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ』地域のかんたん概要

リヨンがあるフランス「オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州」は、火山が生んだロマンある景色とエモーショナルな街並みに酔うエリア。

人口:807万8652人
面積:6万9729㎢
首府:リヨン県 アン県、アリエ県、アルデシュ県、カンタル県、ドローム県、オート=ロワール県、オート=サヴォワ県、イゼール県、ロワール県、ピュイ=ド=ドーム県、ローヌ県、サヴォワ県

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプの由来・語源:オーヴェルニュは「アルウェルニ族」 オーヴェルニュは紀元前に定住していたケルト人の一部、アルウェルニ族の名に由来しています。ローヌの名称はローヌ川からきています。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプのトリビア:リヨンの名物人形劇のギニョールは、抜歯を怖がる子どものために歯医者が作ったのが始まりです。

『オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ』は、火山の影響が残るエリア

2016年にひとつの州として統合された、オーヴェルニュ地方とローヌ=アルプ地方オーヴェルニュ地方は、いうなれば「火山の国」。今から10万年前から始まった火山活動により、80もの火山で形成されたピュイ山脈は、リマーニュ断層とともに2018年、世界遺産に登録。古代の火山によってできた湖、クレーター、奇岩が程よく組み合わさった地形は独特の景観を生み出しています。

また、丘の上にできた町、クレルモン=フェランが、黒ずんだ印象を受けるのも火山の影響からです。教会や家などの建築に火山から取った石を用いているのです。その象徴、ノートルダム・ド・ラソンプシオン大聖堂の塔の、黒く細いシルエットが異彩を放っています。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州はミネラルウォーターのエヴィアンの故郷

火山群は水の恩恵ももたらし、エヴィアンなどのミネラルウォーターが誕生しました。2002年には火山のテーマパーク「ヴュルカニア」がオープン、クレーターを再現した巨大展示や3Dの噴火映像はド迫力です。なお、クレルモン=フェランにはミシュランの本社が置かれています。

『オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ』は冬季五輪が開催された山岳地帯シャモニー

一方で、ローヌ=アルプは雄大なアルプスを望む山岳地帯も抱え、シャモニーなどの3都市で冬季五輪を開催しています。名峰モンブランをはじめ、雄大な山々や渓谷が成す風景美も楽しめるエリアです。

『オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ』を知るキーワード

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:エヴィアン

レマン湖畔のリゾート地の名を冠したミネラルウォ―タ―は日本でもおなじみ。他にもヴォルヴィックなど、世界中で愛飲される名水の宝庫です。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:モンタンヴェール登山電車

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:モンタンヴェール登山電車

開業110年を超えるシャモニーから出発する現役の登山電車です。標高差900mの終点モンタンヴェールでは、目前に仏最大の氷河メール・ド・グラスが広がっています。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:エギュイユ・デュ・ミディ(シャモニー)

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:エギュイユ・デュ・ミディ(シャモニー)

名峰モンブランを間近に見られる世界有数の展望台。1度乗り換えるロープウェイは乗車時間わずか計18分で、標高3842mの山頂へ。そこは夏でも雪景色です。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:ギニョール

リヨン名物の人形劇です。主人公ギニョールは、童話の中に入り込んで登場します。ギニョール劇場での公演後には、舞台裏の見学もできますよ。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:クリュ・デュ・ボジョレー

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:クリュ・デュ・ボジョレー
※イメージ

ボジョレー地区の区画クリュ・デュ・ボジョレーでは、非常に品質の高いワインが生み出されます。看板ワインは新酒、ボジョレー・ヌーボーです。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:星の王子さま

名作童話の著者アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、リヨン生まれです。1943年、ニューヨークで出版され、世界中で総販売部数2億冊を超えました。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:リヨン歴史地区

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:リヨン歴史地区

ソーヌ川西岸に広がるリヨンの旧市街は、ルネッサンス建築の集合体。中世からルネッサンス時代の建築物が美しいエリアです。1998年に世界遺産に登録されました。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:ブレス鶏

ブールカン=ブレス周辺で飼育され、「鶏肉の王様」と称えられる高級地鶏肉です。餌は既定のもののみで放し飼いにして育てるのが、おいしさの秘密。

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州のキーワード:ホタテ貝のモチーフ

山の頂から聖母像が見下ろす巡礼地、ル・ピュイ=アン=ヴレイの巡礼のシンボルです。参道や街中などで、ホタテ貝を模した看板やオブジェを多く見かけます。

『オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ』の著名人

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州の著名人:女優 オドレイ・トトゥ

2001年に主演映画『アメリ』が大ヒットし、一躍脚光を浴びました。2006年の『ダ・ヴィンチ・コード』では、ハリウッド進出を果たしています。(1978~)

オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ州の著名人シェフ ポール・ボキューズ

仏料理界の重鎮。リヨンで営むレストランは、ミシュランガイドの3つ星を54年間得ています。これは3つ星連続保持期間の世界最長記録です。(1926~2018)

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フランス全土を大きく6つの地方に分け、その地方で代表的な地域について地理・歴史・文化・食・出身人物…などからその地域に関連するアイコンを取り上げながら分かりやすく紹介していきます。
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コンテンツ

巻頭特集『フランスの魅力再発見!』
第1章 パリ
第2章 イル・ド・フランス
第3章 フランス北東
第4章 フランス北西
第5章 フランス南東・コルス島
第6章 フランス南西

【監修者】Julie Blanchin Fujita (ジュリ・ブランシャン・フジタ)

1979年、シャラント県生まれ。2004年にストラスブールの国立美術学校(École supérieure des arts décoratifs de Strasbourg)を卒業。翌年からイラストレーターとして活動。
アマゾンを中心にポリネシア、オーストラリアなどを訪れ、現地の日常生活を描く。2008年に南極圏へ向かう取材の途中で東京に短期滞在し、翌年から日本での生活を始める。
2017年に日本の日常生活を綴った『J’aime le nattō(納豆が好き)』を、フランスの出版社Hikari Éditionsから出版しベストセラーに。子ども用ミニ絵本シリーズ『mon imagier japonais』[動物、もの、食べ物編など]を出版しているほか、2015年からNHK出版の「まいにちフランス語」にイラストの連載もしている。2児の母。

公式サイトはこちら

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