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リヴゴーシュには、左岸をこよなく愛する人々が暮らす

左岸エリア・リヴゴーシュのおもな場所に共通しているのは、知的な雰囲気。カルチェ・ラタンやサンジェルマン・デ・プレに見られるように、大学生、哲学者、作家、ジャーナリストといった人たちが集まる土地柄によるところが大きいようです。

また、左岸は右岸より観光客が少ないため、落ち着いた印象で、昔ながらのパリを感じられる場所が多いとされます。そうした要因もあってか「左岸人種」なる言葉が使われるように。リヴゴーシュに暮らす左岸人種は、誇りとこだわりをもち、何よりも自分たちがいる左岸を愛してやまないようです。残念ながらというべきか、「右岸人種」という言葉はありません。

リヴゴーシュを知るキーワード

リヴゴーシュのキーワード:ソルボンヌ大学

リヴゴーシュのキーワード:ソルボンヌ大学

パリ5区のカルチェ・ラタンにあるフランス最古の大学。1257年に神学者ロベール・ド・ソルボンが設けた神学中心の教育機関が発祥です。

リヴゴーシュのキーワード:ポン・ヌフ

リヴゴーシュのキーワード:ポン・ヌフ

パリに現存する最古の橋です。17世紀初頭の完成当時、セーヌ川にかかった初めての石橋でシテ島の西端でセーヌ両岸を結びます。

リヴゴーシュのキーワード:5月革命

1968年5月から6月にかけて、パリと近郊の学生による反乱から全国的なデモやゼネストへ発展しました。ドゴール体制=第5共和政を揺るがせた革命です。

リヴゴーシュのキーワード:カタコンブ・ド・パリ

リヴゴーシュのキーワード:カタコンブ・ド・パリ
123RF

パリ市内南部にある世界最大規模の地下墓地。18世紀後半、市内の共同墓地に葬られていた無縁仏が古い採石場跡へ移されてできました。

リヴゴーシュのキーワード:エッフェル塔

リヴゴーシュのキーワード:エッフェル塔

1889年、フランス革命100周年を記念したパリ万博のモニュメントとして建造されました。完成時の高さ312.3mは、当時の鋼鉄塔として世界最高でした。パリ五輪ではビーチバレーボールの競技会場として、エッフェル塔に、エッフェル塔スタジアムが作られています。パリ五輪の見どころのひとつです。

リヴゴーシュのキーワード:フーコーの振り子

カルチェ・ラタンにあるパンテオン寺院で1851年、地球の自転を証明した「フーコーの振り子」の実験が行われました。

リヴゴーシュのキーワード:ビュット=オ=カイユのストリートアート

リヴゴーシュのキーワード:ビュット=オ=カイユのストリートアート

パリ13区にある観光スポット。「ビュット」は「丘」、「カイユ」は「うずら」。家やカフェの壁などに描かれるグラフィティで有名です。

リヴゴーシュの著名人

リヴゴーシュの著名人:映画監督 ジャン=リュック・ゴダール

パリ生まれ、ソルボンヌ大学出身。1959年に『勝手にしやがれ』で長編映画デビューしたヌーベルバーグを代表する監督。(1930−2022)

リヴゴーシュの著名人:アルベール・カミュ

戦中・戦後にパリで新聞の編集にも従事した作家・哲学者。1942年に人間存在と世界の不条理を主題とした小説『異邦人』を上梓しました。

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第1章 パリ
第2章 イル・ド・フランス
第3章 フランス北東
第4章 フランス北西
第5章 フランス南東・コルス島
第6章 フランス南西

【監修者】Julie Blanchin Fujita (ジュリ・ブランシャン・フジタ)

1979年、シャラント県生まれ。2004年にストラスブールの国立美術学校(École supérieure des arts décoratifs de Strasbourg)を卒業。翌年からイラストレーターとして活動。
アマゾンを中心にポリネシア、オーストラリアなどを訪れ、現地の日常生活を描く。2008年に南極圏へ向かう取材の途中で東京に短期滞在し、翌年から日本での生活を始める。
2017年に日本の日常生活を綴った『J’aime le nattō(納豆が好き)』を、フランスの出版社Hikari Éditionsから出版しベストセラーに。子ども用ミニ絵本シリーズ『mon imagier japonais』[動物、もの、食べ物編など]を出版しているほか、2015年からNHK出版の「まいにちフランス語」にイラストの連載もしている。2児の母。

公式サイトはこちら

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