更新日: 2024年8月26日
「リヴゴーシュ」ってどんなところ?~パリっ子に親しまれるセーヌ川左岸
「リヴゴーシュ」はセーヌ川左岸という意味。セーヌ川より南の地域を「左岸」(rive gauche)と呼ぶのは、川上から川下を見た(流れに沿った船から見た)時に左側に見えるからです。パリらしい知性とモダニズム、昔ながらの魅力を今に伝えるリヴゴーシュは、こんなところです。
リヴゴーシュは学生街も高級住宅地もある街
パリを東から西へ流れるセーヌ川。セーヌの南側にある「左岸(リヴゴーシュ)」には、カルチェ・ラタン(5区・6区)、アンヴァリッド(7区)、モンパルナス(13区)などがあり、14区、15区も合わせて6つの区で構成されています。
リヴゴーシュと呼ばれる左岸の代表的な地域のひとつ、カルチェ・ラタンは学生街。ソルボンヌ大学、さらにパンテオンなどの観光名所があり、安くて気軽に入れるビストロ、古本街と、カジュアルな雰囲気です。
2024年のパリ五輪では、リヴゴーシュのエッフェル塔スタジアム、アンヴァリット、シャン・ド・マルス・アリーナの3つの会場が設置されました。
リヴゴーシュで知っておきたいスポット
「サンジェルマン・デ・プレ」と呼ばれるサンジェルマンの大通り一帯は、古くから貴族の邸宅があった高級住宅地。出版社や書店も多く、作家や哲学者たちのたまり場となったカフェがいくつかあって、シックで洗練された佇まいが魅力です。
アンヴァリッドは、ルイ14世の時代に造られた傷痍軍人の受け入れ施設。ドーム教会にはナポレオンの棺が安置され、アンヴァリッドの建物の一角は軍事博物館として公開されています。アンヴァリッドは、パリ五輪でアーチェリー、自転車ロードレース、陸上競技の競技会場。ナポレオンに見守られながら、選手たちは奮闘することになります。
モンパルナスは20世紀初頭に芸術家らが集まった場所です。ヘミングウェイ、コクトー、ピカソ、シャガール、マティスなど、多くの作家や芸術家がカフェに集まっては芸術談議を交わしていた。彼らが通ったカフェはいずれも老舗として健在で、現在も営業を続けています。
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