更新日: 2024年7月3日
アメリカ先住民「インディアン」が生き抜いてきた歴史を知る。部族、戦争、英雄、現代のアメリカに残るインディアン文化とは
アメリカ先住民「インディアン」は、入植地を拡大する白人たちから迫害されていた歴史をもっています。インディアンの部族を必至に抵抗しますが敗れ、土地を奪われてしまいます。移住地までのその遠く険しい道のりは、「涙の道」と呼ばれています。現代のインディアンについても知識を深めていきましょう。
目次
まずはアメリカ先住民「インディアン」の部族を知ろう
インディアンの部族:チェロキー族
1830年代、白人の居住区域が拡大するにつれ全米各地でインディアンが排除されました。強制移住先となったのがオクラホマ州です。欧米文化を取り入れたインディアン(文明化五部族)すら追いやられ、チェロキー族やチョクトー族が通った過酷な道のりは「涙の道」と呼ばれています。
チェロキー族はノースカロライナ州からオクラホマ州への移動となりました。東部からの強制移住の道のり「涙の道」で4000人が命を落としたとされるチェロキー族は、オクラホマ州東部に腰を落ち着け今も暮らしています。
インディアンの部族:ナバホ族
1863年からの3年でニューメキシコ州の辺りを故郷とする1万人以上のナバホ族が、ニューメキシコ州州南東部の保留地へ強制連行されました。500キロの距離を徒歩で。現在ニューメキシコ州は、インディアンが1割強と全米平均を上回っています。
複雑な言語を操るナバホ族は、第二次世界大戦で米軍の暗号通信兵として活躍しました。サイパン島やグアム島、硫黄島、沖縄戦に従軍していたインディアンがいたのです。
インディアンの部族:アパッチ族
アパッチ族の故郷は、もともとニューメキシコ州とアリゾナ州のあたりです。アパッチ族は連邦政府に激しく抵抗したことから好戦的なインディアンとされますが、メキシコから原始農業を学んで文化を発展させ、独自の弦楽器を作る一面もあります。アリゾナ州には、17の居留地に人口の約5%を占めるインディアンの人々が暮らしています。こちらも全米平均を大きく上回る割合です。
インディアンの部族:カウタバ族
サウスカロライナ州は、約30のインディアン部族が暮らした豊かな土地です。けれど現在は、カタウバ族のインディアン居留地などがいくつかあるだけです。
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