アメリカの地理を、東海岸から西へたどってみよう
東海岸の沿岸部は平野であり、南部メキシコ湾岸の沿岸部は平野と湿地です。だからこそ入植しやすく、植民の歴史が始まりました。
首都ワシントンDCを起点に西へ進むと、早くもアパラチア山脈にぶつかります。昔の人はここで石炭を掘りました。山を越えると内陸平野が現れ、ミシシッピ川をまたぐこの地域はプレーリーと呼ばれる草原です。肥沃な黒土の土壌でトウモロコシや大豆がよく育ちます。
アメリカの地理:内陸平野・プレーリーは、グレートプレーンズへつながる
プレーリーの次に現れるのは、グレートプレーンズという大平原です。その名に恥じない平らな大地ですが、西へ進むほど土地が高くなっていき、やがてロッキー山脈にぶつかります。
ロッキーを越えると、標高が高くて乾燥した農業に適さない巨大盆地になります。いわゆる西部でカウボーイとガンマンが活躍した地です。さらに進むとシエラネバダ山脈にぶつかり、ここを越えればようやく夢のカリフォルニア、温暖で太平洋のめぐみにあふれる西海岸です。
アメリカの地理を、地図で見てみよう
『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!
“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。
【見どころ―目次より抜粋】
1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州
2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道
3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢
4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)
巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)
【監修者】デイビッド・セイン
アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。
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