目次
アメリカ独立戦争のおよそ50年後、アラモ砦の戦いを機にテキサスを併合
当時西側の大部分はメキシコが領有していましたが、アメリカ人が盛んにテキサスに入植したためメキシコとの間で紛争が起きていました。この入植を排除しようとするメキシコ軍と衝突した「アラモ砦の戦い」で、アメリカ人に多くの犠牲者が出ました。これを機に併合の気運が高まり1845年にはテキサスを併合します。
1853年には、アメリカ本土の領土が確定する
さらに1848年にはメキシコとの戦いに勝利し、カリフォルニアなどを手に収めました。また同年にカリフォルニアで金鉱が発見されると移民たちは一気に西を目指しました(ゴールドラッシュ)。当時アリゾナとニューメキシコの南端部の国境は不安定でしたが、1853年にメキシコから買収します。一方北西部では、イギリスと共有していたオレゴン地方を1846年に北緯49度線で分割。これによって現在のアメリカ本土の領土の大半が確定したのです。
買収、戦争、併合で拡大するアメリカ
その後1867年にはロシアからアラスカを買収します。
1890年代に入ると中南米諸国の民族を「教化」することが自らの務めである、という気運が高まり、1898年、米西戦争を経てスペインの植民地であったキューバ、フィリピン、プエルトリコ、グアムを獲得しました。
その後キューバとフィリピンが独立し、プエルトリコはアメリカ自治領となりました。ハワイには1800年代中頃からアメリカの移民が入植しており、ハワイ王国滅亡後1898年に併合、1959年に州に昇格しアメリカ50州となったのです。
アメリカ独立戦争後、100 年かけて西へ拡大したアメリカ
『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』好評発売中!
“合衆国”というように50州からなるアメリカは、それぞれが独自の州憲法、政府組織を持ち、強い個性を放つ、いわばモザイク国家。それだけにアメリカの素顔は日本人にはなかなかわかりにくいもの。アメリカを知るには俯瞰的に眺めるのではなくそれぞれの州について知らないと、国の姿が見えてこないのです。本書では、それぞれの歴史や特徴を豊富なイラストとともに紹介。
さらには、日本でも毎回大きく報じられる4年ごとの大統領選挙について、各州のページで選挙人の数と民主党と共和党どちらが優勢であるか(2020年7月時点)を説明し、巻末には、大統領選挙のしくみ解説や歴代大統領のデータなども掲載。大統領選への理解も深まります。
【見どころ―目次より抜粋】
1章 北東部
■各州紹介
■<歴史解説>自由と仕事を求めた移民たちが、多民族国家アメリカを形成していった。
■<歴史解説>アメリカの根底にあるゴーウエスト思考、東海岸から始まった領土拡大の歴史。
■<コラム>4大プロスポーツのチームがない州
2章 南部
■各州紹介
■<歴史解説>南北戦争とリコンストラクション 敗北した南部州は深い傷を負った
■<歴史解説>人種差別を跳ね返した公民権運動 キング牧師の夢が叶う日はいつ
■<コラム>地下鉄道
3章 中西部
■各州紹介
■<歴史解説>アメリカ2大政党、民主党と共和党はいかにして今日の姿になったのか
■<コラム>アメリカの地勢
4章 西部
■各州紹介
■<歴史解説>銃による犯罪、学校や公共施設での銃乱射事件が止まらない。それでも銃規制が進まない理由。
■Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)
巻末資料
■<大統領選挙しくみ解説>民意がストレートに反映される国政、一年かけて国民が自らのリーダーを選ぶ
■歴代大統領
■人口ランキング
■面積ランキング
■銃規制(拳銃の公然携行の可否)/同性婚
■死刑の存続と廃止/消費税率(セールス・タックス)
【監修者】デイビッド・セイン
アメリカ生まれ。証券会社勤務を経て来日。30年以上にわたり翻訳や英語指導に従事、自身が代表を務めるAtoZ 英語学校で教鞭をとるかたわら、英語学習執筆、教材プロデュース、Webコンテンツ制作、動画制作と幅広く英語教育事業に関わる。NHKレギュラー出演ほか、日経・朝日・毎日新聞などにも連載。主な著作に『1日15分18日で英語の達人に 魔法の英語脳トレ』(InteLingo)などがあり、現在まで累計400万部を超える著書を刊行。
『地図でスッと頭に入るアメリカ50州』を購入するならこちら
※掲載の情報は取材時点のものです。お出かけの際は事前に最新の情報をご確認ください。
まっぷるトラベルガイド編集部は、旅やおでかけが大好きな人間が集まっています。
皆様に旅やおでかけの楽しさ、その土地ならではの魅力をお伝えすることを目標に、スタッフ自らの体験や、旅のプロ・専門家への取材をもとにしたおすすめスポットや旅行プラン、旅行の予備知識など信頼できる情報を発信してまいります!