更新日: 2024年9月24日
藤原兼家の摂政への道~氏長者を巡る争いに敗れるも諦めなかった策略家
藤原兼家(ふじわらのかねいえ)は、藤原道長の父。藤原兼家は、権力の座をめぐって兄・兼通(かねみち)と激しく対立します。兄に疎まれていた藤原兼家は、関白の座から遠ざけられても権力奪取の機会を諦めてはいませんでした。比類なき権勢を手に入れることになる道長の最盛期へ、歴史は動いていきます。
目次
藤原兼家、摂政への道:時代背景
安和(あんな)の変後、朝廷内に藤原氏に対抗できる勢力は存在しなくなりました。
以降、摂政(せっしょう)・関白(かんぱく)の地位を藤原忠平(ふじわらのただひら)の子孫である摂関家が独占する摂関時代が到来します。
すると今度はその藤原摂関家内の兄弟や叔父・甥の間で、一族の首長である氏長者(うじのちょうじゃ)を巡る争いが展開されました。
摂政・関白を独占する藤原一族の首長たる地位に立つことで、氏全体に影響力を持つのみならず、朝廷の人事に関わる権限に加え、莫大な富を一手に収めることもできたのです。
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