更新日: 2024年1月23日
台湾の言語事情と政策~多言語を尊重し、平等な社会へ
台湾の電車やバスを利用すると、車内放送が長いことに気づきます。
交通機関だけでなく、公共空間の放送も複数言語対応です。
これは1つの内容を4つの言語で話すからです。その背景にあるのは多民族国家の「言語政策」でした。
【台湾の言語事情】車内放送は4言語対応
台湾は公共交通機関の整備が行き届いており、利便性が高い国です。電車やバスには車内放送があり、駅でも案内放送が流れますが、その内容は複数の言語で行われ、順に台湾華語(台湾式の中国語)、ホーロー語(台湾語)、客家(ハッカ)語、英語と続きます。
この4つの言語による放送は法律で義務付けられており、一部の駅では観光需要に応えて日本語、さらに花蓮(かれん)県や台東(たいとう)県ではアミ族の言語による放送も一部入ります。そのため、交通機関の放送は総じて長いのが特徴です。また、官公庁やホールなど、公共空間における案内放送も多言語で実施されています。
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