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近畿日本鉄道沿線が急拡大した昭和初期

その後も西大寺(さいだいじ)(現・大和西大寺)~橿原神宮前(かしはらじんぐうまえ)駅間を開業させ、また奈良県の桜井と三重県の伊勢を結ぶ「参宮(さんぐう)急行電鉄」や名古屋進出を目指す「関西急行電鉄」などの会社を設立して沿線を拡大。その結果、1930年から1943年にかけて営業収益は約6.8倍、輸送人員も6.5倍と急成長を果たしています。

近畿日本鉄道独自のサービスが好評

大阪・奈良・京都・愛知・三重と広範囲に路線網を築いた近畿日本鉄道ですが、サービスでも他社に引けを取ってはいません。有料の特急列車では1951年に蒸しタオルのおしぼりの提供をはじめ、私鉄で初めて座席定員制も採用。さらに日本で最初に公衆電話を備え座席にシートラジオをつけたのも近鉄でした。

近畿日本鉄道の特徴的な特急車両にも注目

豊富な種類の特急車両も近鉄の魅力の1つで、1958年には世界初の2階建ての特急電車「ビスタカー」を投入。1967年には軽食が提供できるスナックコーナーを設けた「スナックカー」が登場(現在は撤去)。そして近畿日本鉄道の顔とされる「アーバンライナー」は1988年に登場し、特別席のデラックス車両は、横3列、全席1人がけの座席でパーソナル空間の確保を実現しました。

最近では2020年3月に運転を開始した「ひのとり」が話題となりました。大阪難波~近鉄名古屋駅間を走る特急車両で、全車に空気清浄機を設置したほか、うしろの乗客に気がねなくリクライニングができる仕様の座席を設置しています。

近畿日本鉄道の特徴的な特急車両にも注目

大阪阿倍野橋駅から桜の名所として知られる奈良県吉野町へ走る近鉄観光特急「青の交響曲」

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大阪府の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。大阪府の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報を満載!

【見どころ―目次より抜粋】
Part.1:地図で読み解く大阪の大地
大阪の歴史は水を起源とするとされる理由
大阪府の属する関西・近畿・畿内の違い
こんなに違った古代の大阪! 消えた河内湾と河内湖 ほか

Part.2:大阪を駆ける充実の交通網
西国へ、京都へ、熊野へ府下を通る旧街道の痕跡
どの道路が、なぜ混むのか?大阪の道路網の現状
徹底比較! 大阪の私鉄(阪急電鉄と阪神電鉄、京阪電気鉄道、近畿日本鉄道、南海電気鉄道) ほか

Part.3:大阪の歴史を深読み!
幕府軍が落とせなかった千早赤坂城の秘密
織田信長に恭順して残された富田林寺内町
天下の台所として日本経済を支えた中之島 ほか

Part.4:大阪で生まれた産業や文化
ダイハツ、パナソニック・・企業城下町の今
万博、花博、EXPO2025など国際博覧会の最多開催地・大阪
偉人たちが好んで食したなにわの伝統野菜 ほか

<コラム>
データで分かる74市区町村 人口と所得、観光、工業・農業・漁業
絵図で見る 大阪の川と「八百八橋」
鳥瞰図で見る 100年前がわかる大阪市パノラマ地図
鳥瞰図で見る 吉田初三郎が描いた90年前の大阪府
鳥瞰図で見る 大阪周辺にある歴代天皇・皇族の陵墓
絵図で見る 大坂冬の陣における諸将の配置
一見の価値あり! ヘンチクリンな建築物

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