更新日: 2024年1月23日
鄭成功と揺れ動く台湾~鄭成功と清国統治時代とは
鄭成功(ていせいこう)は、東シナ海と台湾海峡を舞台に活躍した英雄です。
鄭成功は台湾と深い関わりがありました。鄭氏政権による統治から清国、そして日本による統治へと、台湾は揺れ動いていきます。
目次
【鄭成功と揺れ動く台湾】鄭成功とは
鄭成功(ていせいこう)は明(みん)の末期に活躍した人物で、忠君愛国の士とされています。
日本でも近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)の人形浄瑠璃(じょうるり)『国姓爺 合戦(こくせんやかっせん)』で知られています。女真(じょしん)族が建てた清(しん)王朝を倒し、漢人王朝である明を復興させようとしたことから、漢人文化圏では「民族英雄」の称号を得ています。
ただ、大陸における戦闘では清に敗北を続け、1662年、台湾にいたオランダ人を追放してここを拠点に定めます。その後、鄭氏政権は滅亡するまで、「台湾島対中国大陸」という構図で清に戦いを挑んでいったのです。
~鄭成功の豆知識~
父は鄭芝龍(ていしりゅう)、母は田川(たがわ)マツという日本人でした。後に東シナ海の一大勢力となり、「海覇王(かいはおう)」の名でも知られました。長崎県平戸には、鄭成功生誕の地に記念碑が残っています。
また、日本の台湾統治時代の開山神社では、鄭成功像を建立し祀りました。異民族の血を引く人物を祭神としたのは神社史上、極めて特異な例でした。(『日本地理大系』より)。本来の名前である延平郡王祠(えんぺいぐんおうし)となったその地では、現在も神社時代の石灯籠や神輿などが残されています。
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