更新日: 2024年11月6日
源氏物語のあらすじ~源氏物語の3部構成をかんたんまとめ~
源氏物語は、熾烈な権力闘争が行われていた平安時代に、後宮に仕えていた紫式部が書いた物語です。
光源氏の誕生から始まる源氏物語は、恋多き貴公子の一生を追うストーリー展開。
正妻を失った光源氏が強行した若紫との結婚や、光源氏が建設した四季にあわせて女性を配する王者の邸宅・六条院、栄華の頂点に立ったあとの最愛の女性の死と最後の日々…
世界最古の恋愛小説と言われる源氏物語のあらすじを、紫式部が書いた3部構成のままに、分かりやすくまとめました。
目次
源氏物語のあらすじの前に 登場人物を知る
愛と栄華に彩られた光源氏の生涯と、その子・薫の恋物語を綴る『源氏物語』70年の流れを俯瞰してみていきましょう。まずは、光源氏と『源氏物語』の人々をご紹介します。
【 光源氏の恋の旅路を彩る メインキャストたち 】
– 光源氏 –(ひかるげんじ)
桐壺帝と桐壺更衣の間に生まれた皇子。輝くような美貌を持つ『源氏物語』の主人公。
– 藤壺 –(ふじつぼ)
桐壺帝の中宮で光源氏が思い慕う女性。桐壺更衣に姿が似ているという。
– 紫の上 –(むらさきのうえ)
藤壺の姪で、光源氏最愛の女性。光源氏が少女時代(若紫)に引き取って養育。葵の上の没後結ばれる。
– 頭中将 –(とうのちゅうじょう)
光源氏の友人として登場し、呼称が内大臣、太政大臣と変わるなかで最大のライバルとなっていく。
– 末摘花 –(すえつむはな)
故常陸宮の娘で、特徴的な鼻を持つ女性。光源氏に驚かれるが、生涯面倒を見てもらえることになる。
– 六条御息所 –(ろくじょうのみやすどころ)
元東宮妃で、光源氏の恋人。生霊騒動の発端となる。
– 弘徽殿女御 –(こきでんのにょうご)
桐壺帝の女御。光源氏の母・桐壺更衣をいじめ、右大臣と共に光源氏の失脚を画策する。
– 朧月夜 –(おぼろづきよ)
光源氏の政敵である右大臣の娘で朱雀帝の後宮に仕える尚侍。
– 明石の君 –(あかしのきみ)
明石に蟄居中の光源氏が出会った女性。受領の明石入道の娘で、のちに明石の姫君を生む。
– 冷泉帝 –(れいぜいてい)
桐壺帝と藤壺の子であるが実父は光源氏。六条御息所の娘・梅壺(秋好中宮)を后とする。
– 夕霧 –(ゆうぎり)
光源氏と葵の上の間に生まれた嫡子。
– 雲居の雁 –(くもいのかり)
頭中将の娘。頭中将は冷泉帝への入内を画策するが……。
– 花散里 –(はなちるさと)
桐壺院の女御であった麗景殿女御の妹。
– 玉鬘 –(たまかずら)
夕顔の娘。成長後、光源氏に六条院に迎え入れられる。
– 鬚黒 –(ひげぐろ)
玉鬘の求婚者のひとり。ただし本妻との間にも真木柱と男子2名がある。
– 女三の宮 –(おんなさんのみや)
朱雀院の娘。光源氏に嫁ぎ、その正妻となるが柏木との不倫関係に陥り、不義の子・薫を産む。
– 柏木 –(かしわぎ)
頭中将(内大臣/太政大臣)の子。女三の宮を垣間見て密通に至る。
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