更新日: 2024年1月12日
大阪の古墳は百舌鳥・古市古墳群だけじゃない巨大前方後円墳に残る王権の足跡
規模では全国で1位の仁徳天皇陵古墳、2位の応神天皇陵古墳は、百舌鳥・古市古墳群(もず・ふるいちこふんぐん)に属しています。そのほかにも両古墳群の範囲外にも大阪には、巨大古墳は存在しているのです。
目次
【大阪の巨大古墳】河内大塚山古墳(松原市・羽曳野市)
大阪府で有名な古墳群といえば、ユネスコの世界遺産にも登録された堺市の百舌鳥古墳群と藤井寺市・羽曳野市(はびきのし)に広がる古市古墳群が有名です。けれども大阪府内には、両古墳群のエリア外でも巨大な前方後円墳が存在しています。
百舌鳥古墳群と古市古墳群の中間地点、松原市から羽曳野市北西部に河内大塚山古墳があります。全長約335mの前方後円墳で、その規模は全国で5位の大きさを誇ります。築造時期は6世紀の後半で、その規模の大きさからヤマト王権の大王の御陵とする説が有力です。
ただし、1925年に宮内庁が雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)の陵墓参考地に認定してからは、調査が禁止されています。そのため、被葬者や埋蔵品などの詳細は不明のままなのです。
6世紀後半の築造とされる河内大塚山古墳ですが、築造された時代は巨大古墳がつくられたピークを過ぎており、百舌鳥・古市古墳群にも属さない謎の多い古墳です。
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