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名村造船所跡地:1993年にクリエイティブセンター大阪へ

使い道がなくなっていた造船所跡地は、1993年に野外イベントやライブが行える複合イベントスペースとして蘇ります。クリエイティブセンター大阪となり、倉庫跡がリハーサルスタジオのSTUDIO PARTITAに改装されたのです。

これをきっかけに、2004年には30年間の芸術実験プロジェクトであるNAMURA ART MEETINGが初開催となります。翌年には複合施設のBLACK CHAMBERが稼働し、2007年に舞台設備やギャラリー、BARカウンターなどを設置して本格的なイベントスペースとしてリニューアル。同年には経済産業省の近代化産業遺産にも選ばれ、アートの聖地として注目されたのです。イベント利用時を除き、関係者以外の立ち入りは禁止です。

名村造船所の名残をのこすクリエイティブセンター大阪

クリエイティブセンター大阪の敷地面積は、造船所が稼働していた当時の3分の1となっていますが、一部の工場棟と2カ所の修繕ドック、原図室は健在です。工場棟は、鉄骨が剥き出しの姿から「レッドフレーム」と呼ばれ、野外イベントの会場として活用されています。原図室の床には引かれた図面が残っており、かつての面影を今日に伝えています。

名村造船所の名残をのこすクリエイティブセンター大阪周辺

現在も一帯の地形は大きく変わっていませんが、住之江区と大正区を結ぶ2本の橋が架かっています。このうち、敷津運河から北に延びる新木津川大橋は、大型船の航行をさまたげないために、水面から50mもの高さ(最高地点)があります。
大正区側には、地上との高さの差を解消するため、三重のループが設けられています。

『大阪のトリセツ なにわおもしろ学』好評発売中!

地図や図解をもとに地元でもあまり知られていないその土地の秘話を集め好評を博している「〇〇県のトリセツシリーズ」。
本書はシリーズのなかでもとくに人気の高い大阪編の第2弾。地形、鉄道・交通、歴史、産業・文化などテーマごとに知られざる面白い話をさらに深掘りして読者の「知りたい気持ち」に応えます。
・埋め立てで絶滅寸前!大阪湾に臨む自然の海浜ビーチってどこ?
・大都市・大阪にもある廃線&秘境駅、地下鉄御堂筋線が江坂以北から北大阪急行に代わる理由って知ってた?
・計画されては消える堺市の東西を結ぶ鉄道の話
・大阪府下の失われた名城歩き、奇兵隊隊士も眠る旧真田山陸軍墓地とは?
・信長・秀吉よりも先に天下を取った大名・三好長慶の足跡
・大阪のマンモス校「阪大・関大・近大創立物語」
・大阪人の間で今も語り継がれる地元球団・南海ホークスと近鉄バッファローズの歴史と伝説

などなど、第1弾よりもさらに読みふけってしまう珠玉の「大阪なにわ今昔物語」が盛りだくさん!

大阪のトリセツ なにわおもしろ学■目次

≪巻頭特集≫
●「在りし日の大阪の姿 なにわ今昔物語」(写真絵葉書で構成するグラビア)
●浪花百景の名所(浮世絵師・長谷川貞信が描いた大阪の風景)
●昭和初期の鳥瞰図で見る大阪(近畿名勝遊覧早わかり地図-昭和6年-)
●江戸末期の古地図で見る大阪(浪華名所独案内)
●大阪府市区町村マップ

≪本編≫
第1章 地形から読み解く知られざる大阪
第2章 大阪の知られざる鉄道・交通網秘話
第3章 大阪が誇る城跡・名建築をたどる
第4章 そのとき歴史は動いた ~大阪の歴史をひも解く~
第5章 大阪名物の意外なルーツ

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