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縄文時代の食べ物にも旬や家庭の味があった!縄文時代の食べ物が日本食の源流? 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年11月7日

縄文時代の食べ物にも旬や家庭の味があった!縄文時代の食べ物が日本食の源流?

縄文時代の食べ物は、私たちが想像するより豊かでした。縄文土器の多様化によって、さまざまな調理法が工夫されていったのです。まさに地産地消で食べる当時の食卓をのぞいてみましょう。

縄文時代の食べ物:バラエティ豊かな食材

多様化した調理法によって生まれた縄文人の食卓には、どのようなものが並んでいたのでしょうか。縄文人の食卓の中心はクリ、クルミ、ドングリ類など多様な木の実と山菜でした。全国の遺跡から約40種類の植物が発見されています。

秋に採集したものは食料の乏しい時期に備えて貯蔵したほか、中期以降になると、クリやマメなどを栽培することもありました。ただし、カロリーはそこそこあっても、現代人が気にするGI値(食後の血糖値の上昇度を示す値)は低めだったようです。

次いで多く食べられたのが1年を通じて一定の量が獲れる魚です。地域によって獲れる種類が異なり、東北地方の外洋はマグロやカツオ、マダイなど、内海ではクロダイやスズキ内陸部ではフナ、コイなどの淡水魚が中心でした。また春から夏にかけては貝も採集していました。

縄文時代の食べ物は四季彩色豊か

狩猟は主に冬に行ないました。弓矢や落とし穴などを使ってシカとイノシシを中心に、全国で60種以上の動物が食べられていたことがわかっています。これらの食生活は貝塚の出土品から推定したものです。
縄文人たちは獲物の獲れる季節や場所、美味しい時期などのサイクルを熟知し、食料の年間カレンダーを頭に入れ、それに沿って活動していたと考えられています。

縄文時代の食べ物の年間カレンダー

縄文時代の食べ物の年間カレンダー

縄文人の食卓の中心は、クリ・クルミ・ドングリ類と多様な山菜でした。こうした植物質の食べ物に次いで魚類が食べられていましたが、地域によってその種類が異なります。また、狩りによる獲物はシカとイノシシが大部分を占めていましたが、そのほかクマやタヌキなど60種以上の動物が食べられていました。

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