更新日: 2024年1月12日
岡田嘉子~演劇の道を追い求め、ソ連に亡命した女優
日本映画界でトップ女優に上り詰めたにもかかわらず、ソ連へ亡命。仕事を捨て、祖国を去り、愛人は銃殺されてしまいます。多くの犠牲を払って追及したものは、演劇への情熱と愛。
稀有(けう)な人生について多くの取材を受けた岡田嘉子はにこやかに対応しましたが、越境後の獄中生活や杉本については、固く口を閉ざしたといいます。
「日本は私を生んでくれた国、ソ連は私を育ててくれた国」と語った岡田嘉子。自分自身が選んだ道を悔いなく突き進む人生でした。
岡田嘉子は映画界のトップ女優へ
愛人とソ連(当時)に亡命した女優・岡田嘉子の人生には、多くの謎が残されています。
19歳のとき、『出家とその弟子』の演技で脚光を浴びた岡田嘉子は、所属劇団を経営不振から救うために日活に入社。たちまちトップ女優に上り詰めます。しかし、女優を商品として扱う映画界に嫌気がさしていました。名作『椿姫』の撮影中、ついに岡田嘉子は行動を起こすことになります。共演者の竹内良一と共に、撮影を放棄して雲隠れ。2人は映画界から追放されてしまうのです。舞台女優の道を諦めきれない岡田嘉子は、井上正夫一座に入ります。
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