更新日: 2024年1月13日
紀伊国屋文左衛門は有田産みかんで財を築いた「みかん王国」和歌山の功労者
栽培に適した温暖な気候と地形、藩の政策などにより、みかん王国となった和歌山県。しかし紀伊国屋文左衛門の命がけの運送も忘れてはいけません。
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和歌山は日本一の生産高を誇る果物がいくつも!
本州最南端に位置する和歌山県は、黒潮の影響で一年を通して温暖で降水量が少ないため、果物の栽培が盛んです。みかん、梅、はっさく、柿の生産高は日本一を誇ります。
なかでも有田(ありだ)市を中心とする有田地方は、「有田みかん」のブランドで知られるみかんの一大産地です。石垣階段型の畑が連なる海岸地帯から、標高300m程度の場所にかけて、全国屈指の柑橘地帯が広がっています。
有田川は高野山の御殿(おど)川から西に流れて有田市箕島で紀伊水道に注ぐ、全長約67.2kmの川。流域面積は約430㎢。中・下流域がみかん栽培の中心地にあたります。有田市の2021年10月時点での人口は2万6831人で、世帯数は1万1728。
この地域には智弁和歌山よりも前に甲子園で名をはせた強豪校「箕島高校」があります。1979年の第61回大会で、石川・星稜高校と延長18回の死闘を制し、そのまま優勝(公立高校として初の春夏連覇)を達成しました。
和歌山が誇るブランド「有田みかん」ができる環境
有田地方は平地が少なく、険しい山に覆われているため、もともと米づくりに向いていませんでした。その一方で、通気性と排水性に富み、長時間太陽光が当たる傾斜地は、みかんの栽培に適していました。
さらに、柑橘類の成長に必要なカルシウムを豊富に含む、炭酸カルシウムからなる中性質の土壌はみかんの栽培にうってつけでした。このように有田地方は、もともとみかん栽培の好条件が揃っていたのです。
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