更新日: 2024年1月13日
全国にある磨崖仏の6~7割が国東半島を中心に大分に集中!
崖に直接彫られた仏像が、大分県には数多く見られます。その背景には謎が多くありますが、古い伝承と、平安時代に流入した密教が結びつき、今も信仰を集めています。
目次
「磨崖仏」とは岩壁に直接彫られた仏像
岩壁に直接彫られた仏像を「磨崖仏(まがいぶつ)」と呼びます。インドや中国など、アジア地域の仏教圏で広く見られ、日本でも平安時代から全国各地でつくられました。そのうち、じつに6~7割が大分県に集中するといいます。
大分県では、約90カ所、約400体もの磨崖仏が確認されています。平安時代後期から鎌倉時代にかけて制作されたものは、とくに規模が大きく、優れたものが多くあります。この時期は、大分県域に天台宗(てんだいしゅう)系の仏教文化が浸透した頃であり、中央政府との関係が深かったため、仏像の制作が盛んだったと考えられています。しかし、誰がどのような目的で磨崖仏を造立したのかについては、いまだ謎に包まれています。
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