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日本の洪水被害と治水対策の歴史~大雨、台風などによって水害に悩まされたその対策とは? 画像:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月13日

日本の洪水被害と治水対策の歴史~大雨、台風などによって水害に悩まされたその対策とは?

水源に恵まれている日本には、109の水系、1万4000を超える一級河川があります。
豊かな恵みとともに大雨や台風で洪水が発生し、昔から大きな被害をもたらしてもいます。

この記事では、そんな洪水被害とその対策としての治水の歴史をたどります。

【日本の洪水被害:京都府】由良川の氾濫による洪水

京都府・滋賀県・福井県の3府県境にまたがる三国岳。ここを水源とする一級河川が由良川です。この由良川は昔から中流部の流域、とりわけ福知山盆地に広がる地域でたびたび甚大な水害をもたらしています。

そんな水害多発地域で、約440年前に大規模な治水事業に挑んだ戦国武将がいました。1579年に丹波を平定した明智光秀です。

光秀の治水事業があっても川の氾濫は収まらず、福知山市では、1900年初頭から今日まで約110年間に最高水位5m超の洪水が17回も発生。そのたびに死者・負傷者、家屋の全壊・半壊などの被害を受けてきました。

現在も課題が残る福知山市の洪水対策

氾濫が多発する理由は、川幅が狭く、勾配が緩いという福知山盆地特有の地形にあります。河口から約40㎞上流にあるにもかかわらず、福知山市の音無瀬橋(おとなせばし)の海抜は10mしかありません。上流からの水はこの流域で滞留しやすく、大雨になると堤防が決壊したのです。

同市では2014年8月にも集中豪雨により大規模な浸水被害が発生しており、現在もなお水害対策が地域の大きな課題となっています。

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