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熊本県にゆかりのある有名人たち

熊本にゆかりのある有名人①:横井小楠(よこいしょうなん)〔生没年:1809〜1869年〕

熊本城下の内坪井町に、家禄150石の熊本藩士・横井時直の次男として生まれます。藩校・時習館に学び、塾長も務めました。幕末期、彼が開いた「四時軒」には坂本龍馬、井上毅、由利公正、元田永孚など、明治維新の立役者や後の明治新政府の中枢の多くが後にここを訪れています。1868(明治元)年、新政府に招かれ上京、徴士参与に任ぜられますが、尊攘派志士に暗殺されました。

熊本にゆかりのある有名人②:宮部鼎蔵(みやべていぞう)〔生没年:1820〜1864年〕

肥後国益城郡田代村(現・上益城郡御船町)で誕生、幕末期に尊攘派志士として活躍、吉田松陰とも親交がありました。1864(元治元)年、京都の池田屋で新選組に襲撃され自刃しました。

熊本にゆかりのある有名人③:小泉八雲(こいずみやくも)〔生没年:1850〜1904年〕

イギリス生まれの小説家・日本研究家。1891(明治24)年に熊本市の第五高等中学校(熊本大学の前身校。校長は嘉納治五郎)の英語教師となります。熊本転居当時の家は保存会が解体修理を行い、小泉八雲熊本旧宅として復原され、熊本市指定の文化財となっています。

熊本にゆかりのある有名人④:北里柴三郎(きたざとしばさぶろう)〔生没年:1853〜1931年〕

肥後国阿蘇郡小国郷北里村(現・阿蘇郡小国町)の出身。ペスト菌を発見、また破傷風の治療法を開発するなど感染症医学の発展に貢献し、「日本の細菌学の父」として知られています。

熊本にゆかりのある有名人⑤:夏目漱石(なつめそうせき)〔生没年:1867〜1916年〕

江戸の牛込馬場下で誕生。1896(明治29)年、熊本市の第五高等学校(熊本大学の前身)の英語教師に赴任。多くの俳句を残しました。のちに物理学者となる寺田寅彦は、夏目の教え子です。代表作は『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『三四郎』『それから』『こゝろ』『明暗』『草枕』などで、近代日本文学の頂点に立つ作家のひとりとされます。その中でも『草枕』の「那古井温泉」は、熊本県玉名市小天温泉がモデルとされています。

熊本にゆかりのある有名人⑥:徳冨蘆花(とくとみろか)〔生没年:1868〜1927年〕

肥後国葦北郡水俣村(現・水俣市)で誕生。思想家だった徳富蘇峰の弟で、小説『不如帰』や、キリスト教の影響を受けた自然描写作品『自然と人生』などで知られています。

熊本にゆかりのある有名人⑦:井上毅(いのうえこわし)〔生没年:1843〜1895年〕

熊本城下坪井町(現・熊本市中央区坪井)で誕生。幼少時から神童と呼ばれ、のちに大日本帝国憲法や皇室典範、教育勅語、軍人勅諭などの起草に参加。法制局長官、枢密顧問官、第2次伊藤内閣の文部大臣を務めました。

熊本にゆかりのある有名人⑧:北原白秋(きたはらはくしゅう)〔生没年:1885〜1942年〕

熊本県玉名郡関外目村(現・玉名郡南関町)の母・シケの実家で誕生、南関町を第二の故郷としていました。日本を代表する詩人、童話作家。『あめふり』『砂山』『からたちの花』『この道』『ペチカ』『あわて床屋』『待ちぼうけ』など数多くの作品が、今も歌い継がれています。南関町の歌碑には、白秋直筆の歌「父恋し 母恋してふ 子の雉は 赤と青もて 染められにけり」が刻まれています。

熊本にゆかりのある有名人⑨:金栗四三(かなぐりしそう)〔生没年:1891〜1983年〕

熊本県玉名郡春富村(現・和水町)の出身。マラソン選手として、1912(明治45)年の第5回ストックホルム大会、1920(大正9)年の第7回アントワープ大会、1924(大正13)年の第8回パリ大会と、3回のオリンピックに出場、「日本マラソンの父」と呼ばれています。

熊本にゆかりのある有名人⑩:池田隼人(いけだはやと)〔生没年:1899〜1965年〕

広島県豊田郡吉名村(現・広島県竹原市)の出身ですが、熊本市熊本の第五高等学校を卒業しています。のちに内閣総理大臣(第58・59・60代)を歴任しました。なお、五高を卒業した総理大臣としては、佐藤栄作、重光葵などの名もあがります。

熊本にゆかりのある有名人⑪:笠智衆(りゅうちしゅう)〔生没年:1904〜1993年〕

玉名郡玉水村立花(現・玉名市)の誕生の俳優。小津安二郎、黒澤明、木下惠介、岡本喜八、山田洋次ら、名匠の作品に数多く出演しました。

熊本にゆかりのある有名人⑫:川上哲治(かわかみてつはる)〔生没年:1920〜2013年〕

球磨郡大村(現・人吉市)で誕生。1938(昭和13)年から1958(昭和33)年まで巨人の選手(投手、のちに一塁手)として活躍し、「打撃の神様」と呼ばれました。1961年には巨人監督になって、1974年までに11回リーグ優勝し、その11回すべてで日本シリーズを制しています。

熊本にゆかりのある有名人⑬:山下泰裕(やましたやすひろ)〔生没年:1957年〜〕

上益城郡矢部町(現・上益城郡山都町)で誕生。1984(昭和59)年のロサンゼルスオリンピックの柔道無差別級で優勝、「日本柔道界最強の男」と称されました。2021(令和3)年の東京オリンピックではJOC会長を務めました。

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Part.1 地図で読み解く熊本の大地

・激しい地殻運動が生んだ熊本県の変化に富んだ地形
・御船町でさまざまな恐竜の化石が発見されるのはなぜか?
・阿蘇で今も語り継がれる「健磐龍命蹴裂伝説」の謎
・南北に分断された九州がひとつになった理由とは?
・4つの川は熊本にとって恵みの存在なのか?
・ちょっと不思議な天草諸島の地形はどうやってできたのか?
・熊本は「火の国」ではなく、実は「水の国」だった!?

…などなど熊本のダイナミックな自然のポイントを解説。

Part.2 熊本を駆け抜ける鉄道網

・熊本の物流を支える鉄道はどうやってつくられたのか?
・熊本電鉄の路線で、“懐かしの車両”に出合えるのはいったいなぜなのか?
・2020年7月豪雨で存亡の危機に! 果たして肥薩線は復活できるのか?
・全線不通から全線開通は可能か? くま川鉄道と南阿蘇鉄道の挑戦は続く
・熊本を走る観光列車のいろいろ。その歴史と魅力を知っておこう!
・九州新幹線の開通で人の流れは変わったのか?

…などなど熊本ならではの鉄道事情を網羅。

Part.3 熊本で動いた歴史の瞬間

・旧石器時代の沈目遺跡の打製石器は誰がつくったのか?
・弥生時代の熊本は鉄器製造の一大産地だった!?
・菊池を450年にわたって支配した大豪族・菊池氏の正体は?
・肥後を支配した守護代「大友氏」の壮絶な家督争いとは?
・加藤清正が「セイショコさん」と呼ばれ、今でも熊本県民に慕われるワケは?
・西南戦争における最大の激戦「田原坂の戦い」とは?
・軍都へと変貌していった熊本県と熊本城の運命は?

…などなど、激動の熊本の歴史に興味を惹きつける。

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