更新日: 2024年1月15日
弥生時代の熊本は 鉄器製造の一大産地だった!?
熊本県で発見される弥生時代の鉄器の数は日本一。かつてこの地には、当時としては最先端技術だった鉄器製造のプロフェッショナル集団がいた⁉
熊本では弥生時代の鉄器が多数発見されている
1955(昭和30)年、熊本県玉名市天水町尾田の斉藤山(さいとやま)遺跡から、弥生前期初頭の土器と共に鉄の斧の破片が発見され、紀元前3世紀頃には日本に鉄器が存在していたことが確認され、日本最古の鉄器とされていました。その後、1979(昭和54)年に発掘調査が始められた福岡県糸島郡二丈町(現在の糸島市二丈石崎)の曲田遺跡から、紀元前3~4世紀の板状鉄斧が発見され、日本最古の鉄器の座を譲り渡すこととなりますが、熊本県からは実に多くの鉄器が発見されています。
弥生時代の遺跡からの鉄器の出土数(県別)
『弥生時代鉄器総覧』によると、熊本県の弥生時代の鉄器の出土数は合計1607点にも及びます。これは、表を見ても明らかですが、第2位の福岡県の1445点を超える数で、他の地域をはるかに凌駕しています。
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