更新日: 2024年1月15日
御船町で恐竜の化石が次々と発見されるのはなぜか?
日本で初めて肉食恐竜の歯の化石が発見された御船町に建つ御船恐竜博物館では、翼竜や中生代哺乳類の化石にも出合えます‼
目次
御船町で恐竜の化石を数多く産出する「御船層群」
九州中部の臼杵(うすき)‐八代構造線の少し北に、白亜紀の地層が露出しているところがあります。阿蘇郡西原村から宇城市付近にかけて分布している御船層群(みふねそうぐん)がそうです。そのうち上部層は、御船町白岩(みふねまちしらいわ)や飯田山(いいださん)の周辺によく露出し、恐竜や当時の脊椎動物の化石を数多く産出しています。白岩付近の大規模な露頭(ろとう)では、赤、緑、白のカラフルな縞模様がはっきりと確認できます。赤色と緑色の地層は泥岩(でいがん)、白色の地層は砂岩や凝灰岩(ぎょうかいがん)です。
御船層群とは
御船層群は白亜紀の後期に形成された地層で、熊本県のほぼ中央部に分布しています。全体として2000mを超える厚さがあり、下部層は、貝化石などを産出し、上部層は多数の恐竜化石を産出しています。日本国内でこのように多様な恐竜化石を産出する地層は少なく、御船層群は、国内で最も多様な白亜紀後期の恐竜化石を産出する地層として注目されています。
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