更新日: 2024年1月15日
青森の城と城下町~激しい戦乱が続いた中世に軍事拠点として築かれた3つの城
大名たちが権威を誇示するための立派な近世城郭がつくられるようになった。城郭とともに整備された城下町は、各地の政治・経済の中心として発展し、現在の街区の基礎となっていることも多くあります。
【青森の城と城下町①】弘前城
津軽平野南部の、岩木川と土淵川の間の段丘上に築かれた平山城。弘前藩初代藩主・津軽為信(つがるためのぶ)が計画し、2代藩主・信枚(のぶひら)の時代に完成しました。当初は本丸に藩主家、二の丸に上級家臣、三の丸に中級家臣が住んでいましたが、次第に武家屋敷が移転して城外にも侍町を形成しました。それとともに城下町は南東方向に拡大していき、東側を通る羽州街道沿いまで至りました。
現在では、武家屋敷特有のサワラの生垣や板塀、薬医門のある町並みが城の北側に残り、「仲町伝統的建築物群保存地区」として保護されています。かつては樋ノ口川を堀として利用していましたが、水害が多かったため、樋ノ口川が締め切られて蓮池・西堀とされました。防衛施設の役割を果たす寺社は、城の南方を固める禅林街と寺町のほか、南東に五重塔、東には東照宮、鬼門(北東)に弘前八幡宮と、城下町を囲むように配置されました。
弘前城
- 住所
- 青森県弘前市下白銀町1
- 交通
- JR奥羽本線弘前駅から弘南バス土手町循環弘前バスターミナル行きで15分、市役所前下車、徒歩10分
- 料金
- 大人320円、小人100円(10名以上の団体は大人250円、小人80円、市内在住の65歳以上は無料、市内在学の小・中学生は無料(さくらまつり期間を除く)、障がい者と同伴者無料)
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