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【青森県の歴史】明治期に急速に発展した交通網
1891(明治24)年には日本鉄道会社によって上野(東京)〜青森間の東北線が開通します。さらに1905(明治38)年には奥羽本線が全線開通し、1908(明治41)年には青函連絡船が就航し、青森県内の交通網が急速に整備されていきました。
貨物輸送の便が向上したことで、青森米や青森りんごといった農産物が移出されていき、県内の農産物市場が拡大しました。ですが、1913(大正2)年に青森県内は未曾有の大凶作に見舞われてしまいます。
【青森県の歴史】昭和恐慌や太平洋戦争で混乱した昭和時代
1930(昭和5)年に昭和恐慌が起こると農産物価格は下落し、さらに翌1931(昭和6)年、1934(昭和9)年、1935(昭和10)年と凶作が続き、困窮した農村では身売り女性や欠食児童が続出しました。
1931(昭和6)年から「十五年戦争」と呼ばれる戦時体制に突入すると、弘前の第8師団は満州(中国東北部)に派遣され、青森県内には軍事施設や軍需産業の工業が建設されていきました。また、働き口を求めて満州へと渡った移民(満蒙(まんもう)開拓団、満蒙開拓青少年義勇軍含む)も多くいました。
太平洋戦争の終結後、日本が高度経済成長期を迎えると、青森県からは中学校新卒者(金の卵)が青森県外に集団就職に出ました。出稼ぎのピークは1974(昭和49)年で8万人に上り、以降は減少し続けています。
【青森県の歴史】日本有数の農水産業県となった現在
近年、青森県の農林水産業人口は12.3%(全国平均4%)と高く(2019年)、農業産出額3103億円(2017年)は全国8位、東北では首位。青森りんごや大間のマグロなど、青森県内の特産品を全国に送り出し、日本有数の農業県・水産県として存在感を示しています。
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青森県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。秋田の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。地図を片手に、思わず行って確かめてみたくなる情報を満載!
Part.1 地図で読み解く青森の大地
・津軽・下北半島が陸奥湾を抱き 県央を貫く奥羽山脈が地形を二分
・火山がもたらした絶景や石灰岩 下北半島に刻まれた列島誕生史
・二重カルデラの十和田湖が生んだ奥入瀬渓流の渓谷美
・津軽富士と称される美しい岩木山は荒々しい火山地形を残す活火山
・古いカルデラの上に形成された八甲田山は火山地形の宝庫!
・東に段丘・西に砂丘・南に扇状地 岩木川がつくった津軽平野
・かつて潟湖だった小川原湖と広大な上北平野ができるまで
・地すべりでブナの原生林が誕生 太古の森が残る白神山地の成り立ち
・・・など
Part.2 青森を駆け抜ける鉄道網
・日本鉄道の駅として明治期に開業 北への玄関となった栄光の青森駅
・E5系・H5系「はやぶさ」が走り延伸を続ける東北・北海道新幹線
・車内で津軽三味線の生演奏!?「リゾートしらかみ」がゆく五能線
・函館への海底トンネルを掘削!?大湊線・大畑線・大間線の大計画
・日本初のステンレス車も活躍する東北最大の私鉄 弘南鉄道がすごい
・黄金の東北本線は新幹線で激変 新時代を走り出した青い森鉄道
・冬は石炭炊きのストーブ列車!ローカル私鉄・津軽鉄道の魅力
・レトロなレールバスがみちのくの原風景を走った幻の南部縦貫鉄道
・・・など
Part.3 青森で動いた歴史の瞬間
・マンモスを追ってきた人類が定着 中央に属さない独自の文化が発展
・豊かな自然のもとで生まれ1万年にわたり続いた縄文文化
・稲作を基盤とする弥生文化と北海道で発達した擦文文化が交錯
・和人の律令国家に取り込まれず蝦夷の地として交易で発展する
・奥州藤原氏が源頼朝に滅ぼされ武士たちの激しい抗争の時代へ
・十三湊を制して栄えた安東氏と室町期に台頭した南部氏の争い
・北東北最大勢力の南部氏から独立し弘前藩を築いた津軽氏とは?
・藩境争いに暗殺未遂、戊辰戦争…度重なる津軽と南部の紛争
・戊辰戦争後に紆余曲折を経て青森県が成立し近代化していく
・港町から県都となった青森では町人中心の町づくりが進んでいく
・・・など
Part.4 青森で育まれた産業や文化
・霊媒師イタコが霊場・恐山の象徴的存在となった理由
・諸大名が財を投じて求めた南部駒 青森県の馬産の歴史は古代から!?
・築100年のダムが現役!耐久性の高い青森ヒバ
・岩木山麓の原野を切り拓いて旧藩士たちが始めたリンゴ栽培
・大間のマグロに陸奥湾のホタテ! 青森県で水産物が豊かな理由とは?
・船上に車両を載せて海を渡る! 青森〜函館をつないだ青函連絡船
・セメント工場の設立をきっかけに漁村から工業地帯に変貌した八戸
・米軍・自衛隊・民間が利用する三沢飛行場は旧海軍航空基地だった
・・・など
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