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【五能線の歴史】各線の開業の流れ

五所川原(ごしょがわら)側では、私鉄の陸奥鉄道(むつてつどう)が1918(大正7)年9月に川部〜五所川原間を開業。能代〜五所川原間は旧・鉄道省(現・JR)によって陸奥岩崎(むついわさき)駅を境に、能代側を能代線、五所川原側を五所川原線として建設されました。

そして、1924(大正13)年10月に五所川原線の五所川原〜陸奥森田間が開業し、翌年5月に鰺ケ沢(あじがさわ)駅へ延伸。能代線は、1926(大正15)年4月に能代〜椿(つばき)(現・八森(はちもり))間を延伸し、同年11月に岩館(いわだて)駅まで開業しました。その後、1927(昭和2)年に鉄道省が陸奥鉄道を買収し五所川原線に編入。さらに延伸を進め、1936(昭和11)年7月、深浦(ふかうら)〜陸奥岩崎間を延伸開業し全通。五所川原、能代の頭文字をとり五能線と改称されました。

【五能線の歴史】観光路線に力を入れ起死回生!

以来、絶景と隣り合わせの厳しい自然のなかを列車は走り続け、地域の生活を支えてきました。一時は、鰺ケ沢駅から八戸線の鮫(さめ)駅まで青森駅経由で運転する急行「岩木」(のちの「深浦」)が走るなど話題も多かったのですが、過疎化やモータリゼーションの進展により廃止。そんななか、1990(平成2)年4月に「ノスタルジックビュートレイン」が誕生。五能線は観光路線として全国から注目され起死回生を図ります。同列車は1997(平成9)年4月から「リゾートしらかみ」に生まれ変わり、本格的な観光列車の先がけとして運転を開始しました。

五能線の観光列車「リゾートしらかみ」の魅力

ゆったりとしたクロスシートを備え、側窓も可能な限り大きくした専用のリゾート車両で、先頭車にはラウンジもあります。試みとしてここで「津軽三味線の生演奏」を行い「津軽じょんがら節」などを披露すると、ラウンジがライブ会場となりたちまち大人気に。のちに「津軽弁語り部体験」のイベントも行うようになり大成功を収めます。あまりの人気に指定券は入手困難な状態となり、「橅(ぶな)編成」を増備し、初代車は「青池(あおいけ)編成」として運転。その後「くまげら編成」も加わり3編成がそろいました。さらに、「橅」と「青池」の2編成は、よりグレードアップさせたハイブリッド気動車のHB-E300系となり、初代車と交代して運転されています。美しい日本海沿いでは、日没時刻などに絶景を眺められるよう減速運転も行い、これも大好評です。近年の観光列車に多い高級指向、割高感はなく、指定券と乗車券さえあれば誰でも体験できるのも「リゾートしらかみ」の大きな魅力です。

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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から青森県を分析!

青森県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。秋田の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。地図を片手に、思わず行って確かめてみたくなる情報を満載!

Part.1 地図で読み解く青森の大地

・津軽・下北半島が陸奥湾を抱き 県央を貫く奥羽山脈が地形を二分
・火山がもたらした絶景や石灰岩 下北半島に刻まれた列島誕生史
・二重カルデラの十和田湖が生んだ奥入瀬渓流の渓谷美
・津軽富士と称される美しい岩木山は荒々しい火山地形を残す活火山
・古いカルデラの上に形成された八甲田山は火山地形の宝庫!
・東に段丘・西に砂丘・南に扇状地 岩木川がつくった津軽平野
・かつて潟湖だった小川原湖と広大な上北平野ができるまで
・地すべりでブナの原生林が誕生 太古の森が残る白神山地の成り立ち

・・・など

Part.2 青森を駆け抜ける鉄道網

・日本鉄道の駅として明治期に開業 北への玄関となった栄光の青森駅
・E5系・H5系「はやぶさ」が走り延伸を続ける東北・北海道新幹線
・車内で津軽三味線の生演奏!?「リゾートしらかみ」がゆく五能線
・函館への海底トンネルを掘削!?大湊線・大畑線・大間線の大計画
・日本初のステンレス車も活躍する東北最大の私鉄 弘南鉄道がすごい
・黄金の東北本線は新幹線で激変 新時代を走り出した青い森鉄道
・冬は石炭炊きのストーブ列車!ローカル私鉄・津軽鉄道の魅力
・レトロなレールバスがみちのくの原風景を走った幻の南部縦貫鉄道

・・・など

Part.3 青森で動いた歴史の瞬間

・マンモスを追ってきた人類が定着 中央に属さない独自の文化が発展
・豊かな自然のもとで生まれ1万年にわたり続いた縄文文化
・稲作を基盤とする弥生文化と北海道で発達した擦文文化が交錯
・和人の律令国家に取り込まれず蝦夷の地として交易で発展する
・奥州藤原氏が源頼朝に滅ぼされ武士たちの激しい抗争の時代へ
・十三湊を制して栄えた安東氏と室町期に台頭した南部氏の争い
・北東北最大勢力の南部氏から独立し弘前藩を築いた津軽氏とは?
・藩境争いに暗殺未遂、戊辰戦争…度重なる津軽と南部の紛争
・戊辰戦争後に紆余曲折を経て青森県が成立し近代化していく
・港町から県都となった青森では町人中心の町づくりが進んでいく

・・・など

Part.4 青森で育まれた産業や文化

・霊媒師イタコが霊場・恐山の象徴的存在となった理由
・諸大名が財を投じて求めた南部駒 青森県の馬産の歴史は古代から!?
・築100年のダムが現役!耐久性の高い青森ヒバ
・岩木山麓の原野を切り拓いて旧藩士たちが始めたリンゴ栽培
・大間のマグロに陸奥湾のホタテ! 青森県で水産物が豊かな理由とは?
・船上に車両を載せて海を渡る! 青森〜函館をつないだ青函連絡船
・セメント工場の設立をきっかけに漁村から工業地帯に変貌した八戸
・米軍・自衛隊・民間が利用する三沢飛行場は旧海軍航空基地だった

・・・など

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