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岩木山は荒々しい火山地形を残す活火山~「津軽富士」と称される美しい山の実態 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月15日

岩木山は荒々しい火山地形を残す活火山~「津軽富士」と称される美しい山の実態

すそ野をひく端正なたたずまいが美しい岩木山ですが、じつは激しい噴火の痕跡を残している活火山です。現在、24時間体制で監視が行われています。

岩木山は火山の荒々しさと端正な「津軽富士」の両面をもつ山

青森県の最高峰である岩木山(いわきさん)(標高1625m)は、津軽平野の南西に位置し、おもに安山岩からなる活火山です。平野に囲まれた独立峰であり、美しいすそ野を引く山容から「津軽富士」の名で親しまれてきました。その姿を津軽出身の作家・太宰治(だざいおさむ)は、自伝的小説『津軽』のなかで、「透きとおるくらいに嬋娟(せんけん)たる美女ではある」と描写しています。

太宰が讃えた麗峰も、じつは激しい火山活動がもたらした荒々しい一面をもっています。山の上部には突出した3つのピークがあり、山頂がある岩木山のほかに鳥海山(ちょうかいさん)と巌鬼山(がんきさん)があります。この一帯には、ゴツゴツとした溶岩塊が続く斜面や、溶岩が固まってできた岩体がむき出しになった爆裂火口などがあり、端正な「津軽富士」とは異なる印象を受けます。このような対照的な姿をもつ岩木山は、どのようにして形成されたのでしょうか。

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