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火焔型土器は縄文時代の新潟で盛んに造られた燃えさかる炎のような土器 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年11月7日

火焔型土器は縄文時代の新潟で盛んに造られた燃えさかる炎のような土器

新潟県内の縄文遺跡からは、火焰型土器が多く見つかっています。信濃川流域の文化圏が育んだ、独自色の強い土器型式です。

火焔型土器と名づけられた土器が遺跡から発掘

1936(昭和11)年、信濃川左岸の関原(せきはら)丘陵上にある馬高遺跡(長岡市)から、日本ではじめて「火焰(かえん)土器」が見つかりました。口縁部に鶏頭冠状の把手が4つある深鉢型の土器で、炎が燃え上がっているような形状の把手がついていることから「火焰土器」の名称がつけられました。これと同系統の土器は「火焔型土器」と呼ばれています。

火焰土器と通常の縄文土器との違い

馬高遺跡は縄文時代中期の集落遺跡ですが、「火焰土器」には縄文土器特有の縄文(縄目を回転させてつけた文様)が見られません。胴体の表面は、粘土の紐を貼り付けたような隆線や隆帯、渦巻き文で埋め尽くされています。時代的に先行する土器型式の特徴を受け継いでいない、極めて独自色の強い土器です。

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