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『おくのほそ道』と山形の情景~松尾芭蕉の歩いた足跡と俳句でたどる 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月16日

『おくのほそ道』と山形の情景~松尾芭蕉の歩いた足跡と俳句でたどる

俳人・松尾芭蕉の紀行文『おくのほそ道』には、山形を訪れたときのことが記されていました。芭蕉の句を味わいながら、その旅を追体験してみましょう。

「おくのほそ道」で歩いた山形:深川を出発して山形へ

1689(元禄2)年3月27日(新暦5月16日)、松尾芭蕉は門人の曾良(そら)と東北・北陸を巡る『おくのほそ道』の旅に出ました。江戸の深川(ふかがわ)を出発した松尾芭蕉は、松島(宮城県)や平泉(岩手県)などを回ったあと、山形へ向かいました。

堺田での一句

出羽街道中山越を歩き、鳴子温泉(宮城県)を過ぎて、仙台藩と新庄藩の藩境である尿前(しとまえ)の関に到着した松尾芭蕉でしたが、関守に怪しまれて厳しい取り調べを受けます。やっとのことで関を抜け、雨が降るなかたどり着いた堺田(さかいだ)の封人(ほうじん)(国境を守る役人)の家に宿をとりました。堺田は馬産地として知られ、封人の家でも母屋で馬を飼っていました。このときの松尾芭蕉の句「蚤のみ虱しらみ馬の尿ばりする枕もと」からも、その様子がうかがえます。

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