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ミニ新幹線はフランスの高速鉄道にヒントを得てつくられた
ミニ新幹線は、フランスの高速鉄道TGVが終着駅から在来線に乗り入れ地方都市に直通運転していることに着目してつくられました。在来線の線路を利用するため、フル規格の新幹線を新設するよりも工事費は格段に安く、山形新幹線の場合、新線の建設に比べて約20分の1で済んでいます。途中の多くの町にも停車することができ、並行在来線の廃止問題もないなどのメリットがあります。また、在来線とは車体の寸法が異なるため、新幹線よりも小さな車両が必要になるものの、山形新幹線は、既存の設備を活用した新しい新幹線整備の手本となりました。
ミニ新幹線の初代車両として開発された400系
「つばさ」のデビューと同時に登場した400系(2010年に引退)は、ミニ新幹線の初代車両として開発された斬新な車両でした。従来の新幹線車両の殻を破ったシルバーメタリックの流線形車体で、新幹線区間は大型の新幹線車両に併結されて走行。福島駅で分割され、在来線区間を最高時速130㎞で走ります。400系「つばさ」はその性能を遺憾なく発揮し、奥羽本線の難所、福島〜米沢間の板谷峠も難なく走行しました。のちの新庄延伸開業時には、400系の後継車としてE3系が投入されました。E3系は山形新幹線に次いで開業した秋田新幹線用につくられた車両で、インバータ制御でモーターを駆動する方式に変更され、先頭形状も大きく変わっています。
「とれいゆ つばさ」は車内で足湯が楽しめる!
2014(平成26)年には、E3系をジョイフルトレインに改造し、車内で「足湯」が楽しめるユニークな車両「とれいゆ つばさ」が登場。福島〜新庄間で運転されるもので、山形新幹線の美しい車窓を眺めながら足湯に浸かるという新幹線では例のない体験ができるようになりました。
2024(令和6)年には最新のE8系が導入される予定で、東京〜福島間を時速300㎞で走行できるといいます。所要時間が短縮されるなど、山形新幹線は今後ますます目が離せない存在となります。
ミニ新幹線が走る福島~山形間の山形新幹線の路線
山形新幹線は東京と新庄を結んでいますが、そのうち福島〜新庄間(148.6㎞)は在来線である奥羽本線を走る。福島以北の停車駅は、米沢、高畠、赤湯、かみのやま温泉、山形、天童、さくらんぼ東根、村山、大石田、新庄の計11駅です。
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山形県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。山形の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。思わず地図を片手に、行って確かめてみたくなる情報を満載!
Part.1 地図で読み解く山形の大地
・出羽富士・鳥海山の成り立ちと火山がもたらす湧水や地形
・山形盆地の成り立ちと扇状地に発展した県都・山形市
・大江町の最上川川床で発見!ヤマガタダイカイギュウって何だ!?
・河川がつくった肥沃な庄内平野を35㎞におよぶ庄内砂丘が守る
・最上川・五百川峡谷の誕生と流域に形成された河岸段丘
・どうやって誕生し段丘が発達?山形唯一の有人離島「飛島」の謎
・冬の名物・美しい樹氷はどうして蔵王山に形成されるのか?
…などなど山形のダイナミックな自然のポイントを解説。
Part.2 山形を駆け抜ける鉄道網
・急勾配と豪雪を克服し新庄へ至る全国初のミニ新幹線・山形新幹線
・急峻な板谷峠で奥羽山脈越え!逞しき幹線・奥羽本線の今昔
・九州~北海道の貨物車両が走り日本海縦貫線をなす羽越本線
・日本初の交流電化路線にして今や貨物の重要路線の仙山線
・最上川の絶景峡谷を走る!新庄と余目を結ぶ陸羽西線
・三山・高畠・尾花沢の3路線 山形交通の鉄道路線網とは?
…などなど、山形ならではの交通事情を網羅。
Part.3 山形で動いた歴史の瞬間
・木の実でつくったクッキーも!? 山形県域の縄文時代
・和人が蝦夷の領域へと進出! 城柵から見る開拓の歴史
・鎌倉御家人が地頭として進出! 次第に激化する権力争い
・伊達氏との対立を経て統治者に君臨した最上氏の栄枯盛衰
・街道と航路が整備され 発展する沿道の産業と商業
・領主交代に領民が抵抗! 天保の国替え反対一揆とは?
・異名は鬼県令!? 初代県令三島通庸が推進した土木工事
…などなど、激動の山形の歴史に興味を惹きつける。
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