更新日: 2024年1月16日
青木ヶ原樹海の歴史と成り立ち~富士山の有史以来最大の噴火が生み出した!
ゴツゴツとした溶岩の上に原生林が広がる青木ヶ原樹海(あおきがはらじゅかい)。
その独特な姿を生み出したのは、今からおよそ1200年前に起こった大噴火でした!
目次
青木ヶ原樹海は富士山にまたがる原生林
青木ヶ原樹海は富士山の北西、富士河口湖町と鳴沢村にまたがって生い茂る原生林で、「富士の樹海」とも呼ばれます。
その面積は約30㎢にもおよび、冷え固まった溶岩の上で植物が育つ世界的にも珍しい森林帯です。ツガやヒノキ、ハリモミ、アカマツといった針葉樹のほか、ミズナラなどの広葉樹も自生していますが、水分や養分の少ない溶岩質の土壌であることから、痩せた土でもよく育つ針葉樹を中心に構成されています。
また、地表のすぐ下に溶岩があるため、樹木の根は深く張ることができず、一定の高さまでしか成長できません。そのため、周辺の山地などから見渡すと、同じような高さの木々が集まり、まるで海のように見えます。このことから「樹海」という名が付いたともいわれています。
また、青木ヶ原樹海には溶岩でできた洞穴が多数存在し、そのうち「鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)」「富岳風穴(ふがくふうけつ)」「西湖(さいこ)コウモリ穴」は観光化され、入洞することができます。
青木ヶ原樹海と長尾山
航空レーザー測量により地形を可視化した赤色立体地図。長尾山の周辺にたくさんの噴火口やスコリア丘が集まっていることがわかります。
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