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一畑電車と旧JR大社線は島根県の鉄道を語るうえで欠かせない!島根県唯一の私鉄と国の重要文化財になった駅舎。 写真:123RF

まっぷるトラベルガイド編集部

更新日: 2024年1月17日

一畑電車と旧JR大社線は島根県の鉄道を語るうえで欠かせない!島根県唯一の私鉄と国の重要文化財になった駅舎。

一畑薬師への参詣路線として始まり、宍道湖を眺めながら走る一畑電車。廃止になった旧JR大社線の大社駅は国の重要文化財となっています。

一畑電車は一畑薬師への参拝者の輸送目的で開業

島根県内で唯一の私鉄、一畑電車は、島根県出雲市出身の錦にしこ織良成(おりよしなり)監督の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010年、主演・中井貴一)で一躍有名になりました。

一畑電車は1914年に一畑軽便鉄道として最初に出雲今市(いまいち)駅(現・電鉄出雲市(でんてついずもし)駅)から雲州平田(うんしゅうひらた)駅の間で開業しました。開業前は出雲大社まで敷設する計画でしたが、国の鉄道院が同じ区間に官設線の建設を予定していることがわかり、急きょ一畑薬師の参詣客を輸送する路線へ計画を変更したのでした。一畑薬師は“目のお薬師さま”として信仰を集める古い寺院です。1915年、雲州平田駅から延伸して一畑薬師の階段の下の「一畑駅」まで開業します。そのとき1駅手前に新設されたのが小境灘(こざかいなだ)駅(現・一畑口駅)です。それまで一畑薬師に参詣するには陸路を歩くか宍道湖を船で渡るしかなかったため、早く楽に行ける鉄道は大好評でした。

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