更新日： 2024年1月17日
石見畳ヶ浦誕生の秘密に迫る～棚状の岩盤が広がる景勝地～
浜田市の「石見畳ヶ浦」は波食棚と断崖からなる海浜公園。海岸に東京ドームほどの広さをもつ特殊な地形が生まれた背景には、意外な理由がありました。
目次
石見畳ヶ浦は波と地殻変動によって作られた
波の浸食作用によって平坦に削られた棚状の岩盤を波食棚といます。浜田市の「石見畳ヶ浦（いわみたたみうら）」は、波食棚（はしょくだな）と断崖からなる海浜公園です。
面積は、東京ドーム（４万6755㎡）よりやや広い約４万9000㎡。その中心となる広大な波食棚には、岩盤の表面に縦横に規則正しく刻まれた小さな亀裂があり、たくさんの畳を敷き詰めたように見えることから「千畳敷（せんじょうじき）」と呼ばれています。
この一帯は、地殻変動により約1600万年という長い時間をかけて隆起と沈降をくり返してきました。岩盤に刻まれた無数の亀裂は、地殻変動の際に生まれた割れ目が時間をかけて広がったものです。
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