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【沖縄の有人離島32-33】新城島(あらぐすくじま)(上地島(かみじしま)・下地島(しもじしま))

ジュゴンを捕獲した歴史が残る

上地島と下地島に分かれる島で、かつて700人ほどが住んでいました。また、琉球王朝が不老長寿の効果があると信じられていたジュゴンの捕獲を島民に命じ、肉や皮を献上させ、骨は人魚神社に祀られました。


【DATA】
市町村:八重山郡竹富町/人口:11人(上地島)・1人(下地島)/面積:1.76㎢(上地島)・1.57㎢(下地島)/周囲:4.8㎞(上地島)・4.8㎞(下地島)/地形:石灰岩台地・段丘/最高高度:11m(上地島)・20m(下地島)/アクセス:定期航路なし(石垣港発の観光ツアーに参加)

【沖縄の有人離島34】鳩間島(はとまじま)

島の過疎化を防ぐ取り組みに注目

過疎化による廃校の危機を阻止するため、2018(平成30)年から海浜留学というかたちで全国から児童生徒を受け入れています。八重山諸島を代表する民謡『鳩間節』の舞台として有名。原曲は鳩間島の美しさをゆっくりとしたテンポで唄い上げますが、本島の舞踊では軽快に演奏されています。島でもっとも広い「前の浜」は、水深が浅いため子ども連れに人気の観光スポットです。


【DATA】
市町村:八重山郡竹富町/人口:58人/面積:0.96㎢/周囲:3.9㎞/地形:石灰岩台地・段丘/最高高度:34m/アクセス:石垣港から高速船で鳩間島・鳩間港まで約45分。1日3〜4便

>>鳩間島を観光するならこちらの記事へ

【沖縄の有人離島35】西表島(いりおもてじま)

日本一広い海域公園が有名

島の大部分が亜熱帯ジャングル。イリオモテヤマネコをはじめとする希少な動物の保護を目的とした西表石垣国立公園は、日本の海域公園で最大面積を誇ります。約500年の歴史があるといわれている節祭(しち)は、3日間にわたって行われる伝統行事です。踊りや舟漕ぎ、棒術演武などの奉納芸能で、その年の豊作を感謝し、翌年の五穀豊穣、健康と繫栄を神々に祈願します。国の重要無形文化財に指定されました。島の自然が背景になる場所を選んで島内2カ所にイリオモテヤマネコの銅像が設置されています。「日本の滝百選」に選ばれているマリユドゥの滝は二段の滝と丸い滝つぼが特徴です。


【DATA】
市町村:八重山郡竹富町/人口:2,443人/面積:289.61㎢/周囲:130㎞/地形:山地/最高高度:古見岳469.5m/アクセス:石垣港から高速船で西表島・大原港まで約50分。1日8便ほか

>>西表島を観光するならこちらの記事へ

【沖縄の有人離島36】波照間島(はてるまじま)

歴史的な土器の発掘!

有人離島で日本最南端に位置しています。北海岸にある約3700〜3600年前の下田原貝塚から、石器や貝製品のほかに、宮古・八重山地域で最古の土器である下田原式土器が発見されました。観光名所の星空観測タワーは、国内でもっとも南十字星がはっきり見えるスポットです。島の南東にある高那崎(たかなざき)の近くに立つ日本最南端の碑は撮影スポットに最適です。


【DATA】
市町村:八重山郡竹富町/人口:514人/面積:12.73㎢/周囲:14.8㎞/地形:石灰岩台地・段丘/最高高度:60m/アクセス:石垣港から高速船で波照間島・波照間港まで約1時間30分。1日2~3便ほか

>>波照間島を観光するならこちらの記事へ

【沖縄の有人離島37】与那国島(よなぐにじま)

台湾との交易で栄えた島

日本最西端の有人離島で、島の周囲のほとんどが断崖絶壁になっています。約110㎞の距離にある台湾は、1895(明治28)年に日本の植民地となり与那国島からも出稼ぎや貿易を行っていました。約500年の歴史があるとされる与那国織が有名。テレビドラマ『Dr. コトー診療所』のロケ地としても知られています。島の海底に眠る巨石群は自然の造形物か人工物かは不明のため、現在も調査が続いています。


【DATA】
市町村:八重山郡与那国町/人口:1,716人/面積:28.95㎢/周囲:27.49㎞/地形:石灰岩台地・段丘/最高高度:宇良部岳231m/アクセス:南ぬ島石垣空港から飛行機で与那国空港まで約30分。1日3便ほか

>>与那国島を観光するならこちらの記事へ

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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から沖縄県を分析!

沖縄県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。沖縄の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。地図を片手に、思わず行って確かめてみたくなる情報を満載!

Part.1 地図で読み解く沖縄

・造山運動によって形成された琉球列島/新しい地層と古い地層、南北で異なる沖縄本島の地質
・エメラルドグリーンの海は隆起してできたサンゴ礁のおかげ?
・グスクの石垣から地下ダムまで利用される琉球石灰岩
・貴重な自然の宝庫「やんばるの森」とは?
・マングローブの生態系が「生きものたちのゆりかご」と呼ばれるのはなぜ?
・県内唯一の活火山島である硫黄鳥島は硫黄の産地だった
・西表島で行われた炭鉱開発とは?…などなど沖縄の自然を解説。

Part.2 陸海空、沖縄に巡らされた交通網

・那覇空港と市街を結ぶ県内唯一の鉄道路線「ゆいレール」
・県民の足として、輸送手段としても活躍していた沖縄県鉄道とは?
・海軍の飛行場からスタートし、各地を結ぶ那覇空港
・明治初め、本州と那覇を結ぶ国内最長の定期航路が誕生!
・沖縄復興のシンボルといわれた730バスとは、どのようなバスだったのか?
・全ての道は首里城に通じる?首里城から那覇港、本島南部に通じる琉球石灰岩の道

…などなど沖縄の交通事情を解説。

Part.3 沖縄で動いた歴史の瞬間

・沖縄の古代史総論/約2000万年前に住んでいた港川人はどこからやってきたのか?
・沖縄本島を三分割して約100年も勢力争いが続いた三山時代とは?
・琉球から江戸まで片道2000㎞の長旅 琉球使節の江戸参府の全貌
・黒船が琉球にやってきた!浦賀上陸前に琉球を訪れたペリーの目的とは?
・ソテツ地獄を経て、国内で唯一戦場となった沖縄
・沖縄の日本復帰を記念して開催された沖縄海洋博覧会とは?

…などなど沖縄の歴史を徹底解説。

Part.4 沖縄で育まれた産業や文化

・元々は宮廷料理だった?沖縄の郷土料理・沖縄そば
・男子禁制の祈りの場、御嶽とはいったいどのような場所なのか?
・15世紀に伝わり戦火からも復活!沖縄を代表する酒・泡盛の奇跡
・薩摩から朝鮮人陶工がやってきたのが始まり?沖縄やちむんの魅力とは
・絣や紅型のほか多彩な染織物「染色文化の宝庫」と呼ばれる沖縄

…などなど沖縄の産業と文化を丁寧に解説。

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