沖縄の人口増加の背景に在留外国人
沖縄県の人口増加の背景には、外国人の大量流入も関連しています。南西地域産業活性化センターの調査によれば、2019(令和元)年度における沖縄県内の在留外国人は、前年度比で3195人(17.7%)の増加。全体の増加人口の半数以上が外国人でした。なかでも、急激に増えているのが中国人とベトナム人。在留中国人数は、2018(平成30)年度にそれまで首位だったアメリカ人を抜いて県内最多に。ベトナム人も技能実習生として続々と流入し、多様な人種社会を形成しています。リゾート地としての強力なブランドイメージに加えて、アジア圏からのアクセスのよさも外国人急増の理由に挙げられるでしょう。
沖縄県の人口も2025年には減少段階に
他方で近年、人口増加のペースがにぶり始めています。令和に入ってからは、ほぼ横ばい。2025(令和7)年には人口減少段階に入ると予測されています。粟国(あぐに)村などの離島部だけでなく、本島北部の国頭郡でも高齢化が進んでおり、人口の地域格差が浮き彫りになりつつあります。住みよさランキング低迷の理由でもある交通インフラなどの住環境整備を急ぎ、高齢化社会に備えておくべきでしょう。
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地形、交通、歴史、産業…あらゆる角度から沖縄県を分析!
沖縄県の地形や地質、歴史、文化、産業など多彩な特徴と魅力を、地図を読み解きながら紹介するマップエンターテインメント。沖縄の知っているようで知られていない意外な素顔に迫ります。地図を片手に、思わず行って確かめてみたくなる情報を満載!
Part.1 地図で読み解く沖縄
・造山運動によって形成された琉球列島/新しい地層と古い地層、南北で異なる沖縄本島の地質
・エメラルドグリーンの海は隆起してできたサンゴ礁のおかげ?
・グスクの石垣から地下ダムまで利用される琉球石灰岩
・貴重な自然の宝庫「やんばるの森」とは?
・マングローブの生態系が「生きものたちのゆりかご」と呼ばれるのはなぜ?
・県内唯一の活火山島である硫黄鳥島は硫黄の産地だった
・西表島で行われた炭鉱開発とは?…などなど沖縄の自然を解説。
Part.2 陸海空、沖縄に巡らされた交通網
・那覇空港と市街を結ぶ県内唯一の鉄道路線「ゆいレール」
・県民の足として、輸送手段としても活躍していた沖縄県鉄道とは?
・海軍の飛行場からスタートし、各地を結ぶ那覇空港
・明治初め、本州と那覇を結ぶ国内最長の定期航路が誕生!
・沖縄復興のシンボルといわれた730バスとは、どのようなバスだったのか?
・全ての道は首里城に通じる?首里城から那覇港、本島南部に通じる琉球石灰岩の道
…などなど沖縄の交通事情を解説。
Part.3 沖縄で動いた歴史の瞬間
・沖縄の古代史総論/約2000万年前に住んでいた港川人はどこからやってきたのか?
・沖縄本島を三分割して約100年も勢力争いが続いた三山時代とは?
・琉球から江戸まで片道2000㎞の長旅 琉球使節の江戸参府の全貌
・黒船が琉球にやってきた!浦賀上陸前に琉球を訪れたペリーの目的とは?
・ソテツ地獄を経て、国内で唯一戦場となった沖縄
・沖縄の日本復帰を記念して開催された沖縄海洋博覧会とは?
…などなど沖縄の歴史を徹底解説。
Part.4 沖縄で育まれた産業や文化
・元々は宮廷料理だった?沖縄の郷土料理・沖縄そば
・男子禁制の祈りの場、御嶽とはいったいどのような場所なのか?
・15世紀に伝わり戦火からも復活!沖縄を代表する酒・泡盛の奇跡
・薩摩から朝鮮人陶工がやってきたのが始まり?沖縄やちむんの魅力とは
・絣や紅型のほか多彩な染織物「染色文化の宝庫」と呼ばれる沖縄
…などなど沖縄の産業と文化を丁寧に解説。
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