更新日: 2024年1月18日
西表島で行われた炭鉱開発とは?東洋のガラパゴスと呼ばれる島
現在、観光スポットとなっている西表島西部エリア。しかしそこには、かつて過酷な環境で行われた炭鉱開発の歴史がありました。
目次
西表島の炭鉱のもととなった八重山層群
島のほとんどが熱帯雨林に覆われ、イリオモテヤマネコをはじめとする希少種や固有種の多さから「東洋のガラパゴス」と呼ばれている西表島(いりおもてじま)。この西表島には「八重山層群(やえやまそうぐん)」と呼ばれる地層が広く分布しています。八重山層群は砂岩と泥岩からなる地層で、レピドシクリナ、ミオジプシナといった有孔虫(ゆうこうちゅう)の化石が見つかっていることから、新生代新第三紀中新世(約2303万〜533万3000年前)に堆積した地層であることがわかっています。
西表島の八重山層群は石灰層
八重山層群の特徴は、石炭層を含んでいることで、石炭層は西部地域に多く見られます。石炭層の地層に含まれている花粉を分析すると、かつて西表島付近には台湾ほどの大きさの島があり、陸地にはシイノキ、カシ、クスノキ、タブノキ、シロダモなどが生い茂っていたことがわかりました。それらの樹木が数千万年の時を経て、八重山層群の石炭層になったのです。
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