沖縄県域でつくられた貝製品は九州南西部に持ち運ばれ、九州北部、山陰地方から日本海を通って北海道にまで伝わりました。有珠（うす）モシリ遺跡（北海道伊達市）からイモガイ製の腕輪が出土しており、交易品として広く普及していたことがわかります。

この頃から現在の沖縄県域でも稲作が普及するようになり、狩猟採集から農耕を基盤とする社会へと移行していきました。グスク時代には本土だけでなく、中国（宋）や東南アジアとも交易をするようになり、琉球は貿易の中継点として富を築いていきます。

次第に集落を束ねる権力者（按司（あじ））が誕生し、沖縄島には北山（ほくざん）王国、中山（ちゅうざん）王国、南山（なんざん）王国が鼎立（ていりつ）する三山（さんざん）時代が到来します。

尚徳の死後、重臣たちの合議により、重臣の金丸（かなまる）が新国王となります。金丸は尚円（しょうえん）と名乗りを改め、第一尚氏と同様に明から冊封を受けます。彼を祖とする第二尚氏王統は、明治の「琉球処分」まで19代410年間にわたって琉球を統治するのでした。

・造山運動によって形成された琉球列島／新しい地層と古い地層、南北で異なる沖縄本島の地質
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・グスクの石垣から地下ダムまで利用される琉球石灰岩
・貴重な自然の宝庫「やんばるの森」とは？
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・県内唯一の活火山島である硫黄鳥島は硫黄の産地だった
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・那覇空港と市街を結ぶ県内唯一の鉄道路線「ゆいレール」
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・全ての道は首里城に通じる？首里城から那覇港、本島南部に通じる琉球石灰岩の道

…などなど沖縄の交通事情を解説。

・沖縄の古代史総論／約2000万年前に住んでいた港川人はどこからやってきたのか？
・沖縄本島を三分割して約100年も勢力争いが続いた三山時代とは？
・琉球から江戸まで片道2000㎞の長旅　琉球使節の江戸参府の全貌
・黒船が琉球にやってきた！浦賀上陸前に琉球を訪れたペリーの目的とは？
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・沖縄の日本復帰を記念して開催された沖縄海洋博覧会とは？

…などなど沖縄の歴史を徹底解説。

・元々は宮廷料理だった？沖縄の郷土料理・沖縄そば
・男子禁制の祈りの場、御嶽とはいったいどのような場所なのか？
・15世紀に伝わり戦火からも復活！沖縄を代表する酒・泡盛の奇跡
・薩摩から朝鮮人陶工がやってきたのが始まり？沖縄やちむんの魅力とは
・絣や紅型のほか多彩な染織物「染色文化の宝庫」と呼ばれる沖縄

…などなど沖縄の産業と文化を丁寧に解説。