武田勝頼の武田家領地拡大①：明知城の戦い
しかし、信玄の死後の1574（天正2）年、武田勝頼は織田信長の領地だった美濃国に攻め入り、山県昌景（やまがたまさかげ）ら甲斐・信濃など5カ国の兵を率いて美濃・尾張・三河・遠江攻略の拠点となる明知城を落城させ、その他にも合計で18の砦を攻略しました。
明知城の戦いは武田勝頼にとって信玄の後継者にふさわしい威厳を世に示すことになる重要な合戦でした。
武田勝頼の武田家領地拡大②：高天神城の落城
さらに武田勝頼は、徳川家康が支配する遠江へも侵攻を開始します。そこでは遠江支配強化のための重要な拠点であり、信玄も落とせなかった高天神城を落城させ、その後、武田氏の歴史上最大の領土を獲得するに至りました。
領地の変遷
信虎の時代はほぼ甲斐国のみだった領地が、信玄によりどんどん広がっていき、勝頼の時代に最大となりました。
武田勝頼の最期と武田氏の滅亡
しかし、長篠の戦いを経て、信玄の死から10年。織田氏との最後の戦の際、天目山棲雲寺（てんもくざんせいうんじ）を目指す途中で武田勝頼は嫡男の信勝や正室らとともに享年37で自害し、同時に“戦国最強”と謳われた武田氏が滅亡しました。
信長に「日本にかくれなき弓取り」とも評された武田勝頼の早すぎる死でした。
武田勝頼が使用できなかった「風林火山」
武田氏といえば誰もが思い浮かべるであろう「風林火山」の軍旗。家臣たちと折り合いが悪かった武田勝頼は、この軍旗を戦場で使用することを認められていませんでした。
家紋も武田宗家の表紋ではなく、花菱になっている裏紋を独自に改良して使用していたといいます。
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・戦国時代 信玄が進み勝頼が広げた武田氏の最大領地は？
・江戸時代 徳川家康に対抗するために築城された甲府城
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